2026年10月3日 公開岡山市の初雪の平年日は12月10日です。最近12冬の記録を見ると、初雪は12月中旬に観測されることが多く、2025-26年の冬は12月3日でした。
ただ、岡山市で雪が積もるのはめずらしく、1991年からの35冬で1cm以上積もったのは12冬だけです。一方、県北は別世界で、真庭市蒜山では1年に平均511cmもの雪が降ります。
この記事では、岡山地方気象台の記録と気象庁の35冬分のデータから、岡山の初雪・積雪の目安と、2026-27年の冬は雪が多いのか少ないのかをまとめました。今年の冬は「エルニーニョ現象の冬」になる見込みなので、過去のエルニーニョの冬と比べています。
岡山の初雪はいつ?平年は12月10日
気象庁では、8月1日から翌年7月31日までに初めて降った雪を「初雪」としています。みぞれでもよく、積もらなくてもかまいません(気象庁 予報用語)。岡山地方気象台(岡山市北区)での最近12冬の初雪は次のとおりです。
| 冬 | 初雪の日 | 平年との差 |
|---|---|---|
| 2014-15 | 12月2日 | -8日 |
| 2015-16 | 1月18日 | +39日 |
| 2016-17 | 12月16日 | +6日 |
| 2017-18 | 12月11日 | +1日 |
| 2018-19 | 12月28日 | +18日 |
| 2019-20 | 1月31日 | +52日(史上最も遅い) |
| 2020-21 | 12月16日 | +6日 |
| 2021-22 | 12月17日 | +7日 |
| 2022-23 | 12月15日 | +5日 |
| 2023-24 | 11月25日 | -15日 |
| 2024-25 | 12月17日 | +7日 |
| 2025-26 | 12月3日 | -7日 |
12冬のうち9冬は12月に初雪があり、そのうち6冬は12月11日〜20日の間でした。真ん中の日付は12月16日で、平年より少し遅めです。一方で、2023年は11月25日と早く、2019-20年の冬は年が明けた2020年1月31日まで降らず、観測史上もっとも遅い初雪になりました。
2020年から初雪の観測は機械に
岡山地方気象台では、2020年2月3日から初雪の観測が職員の目視から機械による自動観測に変わりました。そのため最も早い・遅い記録は2020年までの参考値です。平年値も、2019年版の気象年報までは12月18日でしたが、2020年版で12月9日に改められ、今の平年値(1991〜2020年)は12月10日です。最も早い初雪は1938年11月12日です。
出典:岡山地方気象台「岡山県の初雪の観測結果」、岡山地方気象台「気象年報」(2015〜2025年版)。平年との差は筆者計算。
岡山市で雪は積もる?35冬で12冬だけ
気象庁の平年値では、岡山市で雪(みぞれを含む)が降る日は年に24.4日あります。ところが、1年に降る雪を積もった深さで合計すると平年でわずか1cm。ほとんどは、ちらつくだけで解けてしまう雪です。県北の津山と比べると、雪の降る日は次のようになります。
1991-92年から2025-26年までの35冬で、岡山地方気象台で1cm以上の積雪があった冬を数えると、次の12冬でした。
| 冬 | 最深積雪 | 時期 | 冬の種類 |
|---|---|---|---|
| 1992-93 | 1cm | 1993年2月 | — |
| 1993-94 | 9cm | 1994年2月 | — |
| 1995-96 | 3cm | 1996年2月 | ラニーニャ |
| 1996-97 | 3cm | 1997年1月 | — |
| 1999-00 | 2cm | 2000年2月 | ラニーニャ |
| 2004-05 | 1cm | 2004年12月 | — |
| 2005-06 | 1cm | 2006年2月 | — |
| 2007-08 | 3cm | 2008年1月 | ラニーニャ |
| 2013-14 | 8cm | 2014年2月 | — |
| 2018-19 | 3cm | 2019年2月 | エルニーニョ |
| 2022-23 | 1cm | 2023年1月 | ラニーニャ |
| 2025-26 | 1cm | 2026年2月 | — |
積もってもほとんどが1〜3cmで、この35冬で最も多かったのは1994年2月の9cm、次いで2014年2月の8cmです。2014年2月8日には、1日で8cmの雪が降っています。観測史上で最も深かったのは1945年2月26日の26cm、1953年以降で1日の降雪が最も多かったのは1984年1月31日の16cmです。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」(岡山の平年値・月別値・観測史上1〜10位の値)。35冬の集計は11〜3月の月別値をもとにした筆者計算。
県北は別世界|津山・新見・蒜山の雪
| 観測地点 | 1年の降雪量 | 最深積雪(平年) |
|---|---|---|
| 岡山(岡山市北区) | 1cm | 1cm |
| 津山(津山市) | 44cm | 15cm |
| 千屋(新見市) | 368cm | 55cm |
| 上長田(真庭市蒜山) | 511cm | 82cm |
同じ岡山県でも、北へ行くほど雪の量はけた違いに増えます。真庭市蒜山の上長田では1年に511cmの雪が降り、津山(44cm)の約12倍で、平年1cmの岡山市とは比べものになりません。蒜山や新見市の千屋では、1〜2月の最深積雪の平年値が40〜70cm台あります。
津山では、2023年1月24日に1日で44cmの雪が降り、翌25日には観測史上最大の46cmの積雪になりました。津山で1年に降る平年の量(44cm)が、たった1日で降ったことになります。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」(岡山・津山の平年値と観測史上1〜10位の値、アメダス上長田・千屋の平年値)。
2026-27の冬は雪が多い?少ない?
気象庁が9月18日に発表した中国地方の寒候期予報(12〜2月)では、平均気温は「高い」確率が60%です。山陽の降水量は「多い」確率が50%で、山陽では平年に比べて晴れの日が少ないとされています。山陰の降雪量は「少ない」確率が50%です。同じ日に出た3か月予報(10〜12月)でも、気温は「高い」確率が50%でした。
もう1つの手がかりがエルニーニョ現象です。9月9日のエルニーニョ監視速報では、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられ、冬にかけて続く見込み(100%)とされています。そこで、1991年からの35冬を気象庁の定義で3つに分け、岡山市と津山の雪を比べました。
| 冬の種類 | 岡山市で雪が積もった冬 | 津山の降雪量(平均) | 津山の最深積雪(平均) |
|---|---|---|---|
| エルニーニョ現象の冬 | 1冬/8冬 | 21cm | 9cm |
| ラニーニャ現象の冬 | 4冬/9冬 | 56cm | 20cm |
| どちらでもない冬 | 7冬/18冬 | 42cm | 15cm |
エルニーニョ現象の8冬で、岡山市に雪が積もったのは2018-19年の1冬だけでした(ほかの冬は27冬中11冬)。津山の1冬の降雪量も平均21cmと、ほかの冬の平均47cmの半分以下です。前回のエルニーニョの冬(2023-24年)は、津山の降雪が1冬でわずか2cmでした。
「少なめ」でも、寒波1回で積もることはある
エルニーニョの冬は35冬中8冬しかなく、あくまで傾向です。2018-19年のようにエルニーニョの冬でも岡山市で3cm積もったことがあり、強い寒気が流れ込めば県北では短い期間に大雪になります。冬用タイヤの準備は、例年どおり12月までに済ませておくと安心です。
出典:気象庁「季節予報」(中国地方の寒候期予報・3か月予報、2026年9月18日発表)、気象庁「エルニーニョ監視速報(No.408)」、気象庁「エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間」、気象庁「過去の気象データ検索」。冬の分類と集計は筆者計算(12〜2月がエルニーニョ・ラニーニャの期間に入る冬で分類)。
岡山で雪の日に確認したい情報
- 気象庁「今後の雪」:今どこに何cm積もっているか(解析積雪深)と、6時間先までの降雪量の予報が地図で見られます。
- 岡山県冬期道路気象情報システム:美作・真庭・新見・勝英エリアの道路カメラの画像と、道路近くの積雪深(車道の外で測った値)がわかります。
- 岡山県「道路規制情報及び冬期道路気象情報について」:県が管理する道路の通行止めなどの規制情報への入口です。国道は岡山国道事務所の通行規制情報で確認できます。
- NEXCO西日本 アイハイウェイ:中国自動車道などの通行止めや冬用タイヤ規制がわかります。
- JR西日本 列車運行情報(中国エリア):大雪のときは伯備線・姫新線・因美線・芸備線など県北を走る路線で運転見合わせが出やすくなります。
2025年1月の寒波では、中国自動車道の新見IC〜広島北JCT間の通行止めや、芸備線・伯備線・因美線の運休がありました(岡山地方気象台「気象年報2025」)。
よくある質問
Q. 岡山市の初雪はいつごろですか?
A. 岡山地方気象台の初雪の平年日は12月10日です。2014-15年から2025-26年までの12冬では、初雪が12月だった冬が9回、11月が1回、1月が2回で、真ん中の日付は12月16日でした。2025-26年の冬は12月3日に初雪を観測しています。
Q. 岡山市で雪は積もりますか?
A. 積もることはありますが、まれです。1991-92年から2025-26年までの35冬で、岡山地方気象台で1cm以上の積雪があったのは12冬でした。多くは1〜3cmで、この35冬で最も多かったのは1994年2月の9cm、次いで2014年2月の8cmです。
Q. 2026-27年の冬、岡山は雪が多いですか?
A. 少なめになる可能性が高そうです。気象庁の寒候期予報(9月18日)では中国地方の冬の気温は「高い」確率が60%で、エルニーニョ現象も冬まで続く見込みです。過去35冬のうちエルニーニョ現象の8冬では、岡山市で雪が積もったのは1冬だけで、津山の降雪量も平均21cmと、ほかの冬(平均47cm)の半分以下でした。ただし強い寒気が来れば積もることもあります。
Q. 岡山県で雪が多いのはどこですか?
A. 県北の山あいです。気象庁の平年値では、1年に降る雪の合計は岡山市が1cmなのに対し、津山市で44cm、新見市の千屋で368cm、真庭市蒜山の上長田では511cmあります。蒜山の最深積雪の平年値は82cmで、スキー場が開くのもこのあたりです。
Q. 岡山で雪遊びができる場所はありますか?
A. 2026-27年の冬に岡山県内で営業予定のスキー場は、ひるぜんベアバレー(真庭市)、恩原高原(鏡野町)、いぶきの里(新見市)の3か所です。例年12月中旬から下旬にオープンを予定していますが、雪の量しだいで遅れることがあります。
まとめ|岡山市の雪は「ちらつく」が基本、2026-27は少なめか
- 岡山市の初雪の平年日は12月10日。最近12冬では12月中旬が多く、2025-26年は12月3日
- 岡山市で雪が積もったのは35冬中12冬。多くは1〜3cmで、最近では2014年2月の8cmが多いほう
- 県北は別世界で、1年の降雪量は津山44cm・新見の千屋368cm・蒜山の上長田511cm
- 2026-27はエルニーニョ現象の冬になる見込みで、気象庁の予報も冬の気温は「高い」60%
- 過去のエルニーニョの冬は、岡山市で積もったのが8冬中1冬、津山の降雪量はほかの冬の半分以下
- それでも寒波が来れば県北は大雪になるので、雪の日は道路カメラや運行情報を確認して
参考・出典:岡山地方気象台 岡山県の初雪の観測結果/岡山地方気象台 気象年報/気象庁 過去の気象データ検索/気象庁 予報用語(季節現象)/気象庁 季節予報/気象庁 エルニーニョ監視速報/気象庁 エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間
この記事は2026年10月3日時点の情報です。初雪を観測したら追記します。

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