岡山県の犬・猫の不妊去勢手術助成金|27市町村一覧と申請期限2026

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「庭に野良猫が住みついて、子猫まで産んでしまった」「飼い始めた猫の避妊手術、費用が思ったより高い」――そんなときに使えるのが、犬・猫の不妊去勢手術の助成金です。岡山県では、飼い犬・飼い猫は県内どこに住んでいても使える財団の助成があり、野良猫(飼い主のいない猫)は市町村ごとに制度があったりなかったりします。

この記事では、2026年11月1日時点で岡山県27市町村の公式ページと財団・県・環境省の資料を1件ずつ確認し、「自分の市町村で何が使えるか」「いくら戻るか」「いつまでに申請すればいいか」を一覧にしました。手術費に対する自己負担のモデル計算や、岡山県で保護される猫の数の推移もまとめています。

結論:まずこれをやってください
  • 飼い猫・飼い犬なら、(公財)岡山県動物愛護財団の助成(メス7,000円・オス5,000円)。2026年度の申請は12月20日まで(残り49日)。手術の前に申請が必要です
  • 野良猫なら、お住まいの市町村の制度を下の一覧で確認。個人で申請できる制度があるのは8市町(倉敷市・玉野市・総社市・新見市・備前市・瀬戸内市・美作市・矢掛町)。ただし倉敷市・玉野市は今年度の受付枠が埋まっています
  • 地域ぐるみで野良猫に困っているなら、岡山県動物愛護センターの「地域猫活動支援」(岡山市・倉敷市以外)で手術の支援が受けられます
  • どの制度も予算がなくなると年度の途中でも終了します。先に窓口へ電話してから動くのが確実です
ちばける

一番多い失敗は「先に手術してしまった」パターン。財団も多くの市も“手術前の申請”が条件なので、動物病院の予約より先に申請を。

目次

まず確認:あなたの猫(犬)はどれ?

こんなとき使える制度1匹あたり申請先
飼い猫・飼い犬の手術岡山県動物愛護財団の助成(27市町村共通)メス7,000円/オス5,000円財団(086-724-3288)
野良猫を自分で捕まえて手術したい市町村の野良猫助成・無料チケット多くは1万円まで(市町村による)市町村の環境担当課
町内会など地域で野良猫に困っている県の地域猫活動支援(岡山市・倉敷市以外)センターが手術を実施(2年間)県動物愛護センター(086-724-9512)
岡山市で野良猫に困っている岡山市の地域猫活動支援(市指定団体)手術1万円まで岡山市保健所 衛生課(086-803-1259)

財団の助成は飼い犬・飼い猫だけが対象で、野良猫・地域猫は対象外です。反対に、市町村の助成はほぼすべて飼い主のいない猫が対象で、飼い猫には使えません。犬の手術を市町村が助成している例は、今回確認した範囲ではありませんでした。

飼い猫・飼い犬の手術助成を受ける手順(財団)

(公財)岡山県動物愛護財団の令和8年度(2026年度)の助成は、申請期間が2026年5月21日〜12月20日、助成額はメス7,000円・オス5,000円(手術費がそれより安い場合は手術費)です。対象は1年度に1世帯で犬か猫1匹。過去に助成を受けた世帯も対象になります。

STEP
動物病院で手術日と費用の目安を聞く

岡山県内の動物病院で受けることが条件です。財団は、申請書の提出から手術日まで2〜3週間の余裕を見るよう案内しています。

STEP
「ふれあい動物友の会」に入会する(年会費1,000円)

助成を受けるには財団の友の会(普通会員・年会費1,000円)の会員であることが必要です。会員名・申請者名・請求者名・診療明細の飼い主名・ゆうちょ口座名義の5つを同じ名前にそろえます。

STEP
財団に連絡して申請書を受け取り、提出する

財団の「助成金条件確認フォーム」かメールで連絡すると、申請書がメールで届きます(2025年度から郵送での送付はなし)。A4に印刷して記入し、運転免許証の写しなどを付けて持参か郵送。犬は鑑札と今年度の狂犬病予防注射済票の番号も必要です。

STEP
交付決定通知書が届いてから手術する

審査から通知までおよそ2週間。通知が届く前に手術したものは対象外です。

STEP
請求書を出す(2027年1月31日まで)

手術後、交付請求書に手術証明書と診療明細書の写しを付けて提出。確認後、ゆうちょ銀行の口座に振り込まれます(振込の通知はありません)。

今からなら「11月15日ごろまでに申請」が安全
  • 申請の締切は12月20日(今日から49日)
  • 締切日に出すと、交付決定はおよそ2週間後の1月3日ごろ。年末年始をはさむので、手術と1月31日の請求期限がかなり窮屈になります
  • 決定まで2週間+手術日までの余裕3週間を見ると、11月15日ごろまでの申請が安心です
  • 財団は「申請期間内でも事業を終了することがある」としています。迷っているなら早めに電話を

野良猫の手術助成を受ける手順(市町村)

市町村の野良猫助成は、細かい条件は違っても流れはほぼ同じです。倉敷市・玉野市・総社市・瀬戸内市の公式ページの手順をもとにまとめました。

STEP
飼い主がいない猫か確かめる

首輪や迷子札、マイクロチップがないかを確認します。倉敷市は「地域住民2人以上の署名」で飼い主がいないことの確認を求めています。他人の飼い猫を捕まえないよう注意しましょう。

STEP
市町村の窓口に相談し、手術前に申請する

申請書・猫の写真・猫がいる場所の地図などを提出します。捕獲器(保護おり)を無料で貸し出す市町村も多いです(倉敷市・総社市・瀬戸内市・矢掛町など)。新見市・備前市は手術後に申請する方式です。

STEP
交付決定のあとに捕獲し、動物病院で手術+耳カット

手術済みの目印として耳先をV字にカットするのが条件の市町村がほとんどです(瀬戸内市はV字カットができないと対象外)。

STEP
実績報告と請求

領収書(明細)と、耳カットがわかる手術後の写真などを出します。玉野市・新見市は手術日から30日以内、総社市は20日以内など期限があります。

STEP
元の場所に戻すか、譲渡する

戻す場合はエサやトイレの管理など周りへの配慮が求められます。人に慣れた猫は、室内で終生飼える人への譲渡が勧められています。

岡山県27市町村の野良猫の不妊去勢手術助成 一覧(2026年度)

飼い犬・飼い猫は27市町村とも財団の助成(メス7,000円・オス5,000円)が使えます。下の表は、野良猫について各市町村が独自に用意している制度です。2026年11月1日に各公式ページで確認し、2026年度の内容が確認できなかったものはそのように書いています。

市町村野良猫の助成個人1匹あたり申請2026年度の状況(11/1時点)
岡山市団体のみ地域猫団体のみ手術1万円まで(団体の捕獲経費2万円まで)市の団体指定→手術前随時受付(保健所衛生課)
倉敷市助成あり個人も可1万円まで(オス・メス同額)手術前200匹分が埋まり受付可能0匹(8/28時点・キャンセル待ち)
津山市なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
玉野市助成あり個人も可1万円まで手術前予算到達で受付終了(6/19更新)
笠岡市なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
井原市なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
総社市助成あり個人も可1万円まで(オス・メス同額)手術前250頭程度・予算の範囲内
高梁市なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
新見市助成あり個人も可費用の1/2・1万円まで手術後30日以内2026年4月に新設・事業費72.5万円
備前市助成あり個人も可手術5,000円+捕獲2,000円手術後(年度内)2027年3月31日まで・予算終了まで
瀬戸内市助成あり個人も可1万円まで手術前受付中(4/1開始)・予算終了まで
赤磐市要確認–––2025年6月議会で導入を求める請願を採択・制度ページは確認できず
真庭市なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
美作市無料チケット個人も可手術無料チケット(どうぶつ基金)手術月の前々月25日まで協力病院は真庭市内(9/1時点)
浅口市なし/未確認–––「市からの助成はありません」(2024年3月更新)
和気町要確認–無料手術会(2024年7月)–2026年度の実施は公式で確認できず
早島町要確認–––2024年度予算に計上・2026年度の案内は公式で確認できず
里庄町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
矢掛町助成あり個人も可1万円まで事前相談→手術後に報告町民課へ事前相談
新庄村なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
鏡野町要確認–––どうぶつ基金の登録行政(2026年10月現在)・町の案内は確認できず
勝央町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
奈義町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
西粟倉村なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
久米南町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
美咲町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず
吉備中央町なし/未確認–––公式サイトで独自の助成を確認できず

※「1万円まで」は手術費が1万円より安ければ実費。新見市は費用の半分で千円未満切り捨て、矢掛町は100円未満切り捨てです。表の市町村名から各公式ページへ移動できます。

集計:個人で使える野良猫の助成は8市町、受付中は6市町

  • 2026年度の野良猫向け制度を公式で確認できたのは9市町(現金の助成7・無料チケット1・地域猫団体のみ1)
  • そのうち個人で申請できるのは8市町。倉敷市(受付可能0匹)と玉野市(受付終了)を除くと、11月1日時点で申請の余地があるのは6市町(総社市・新見市・備前市・瀬戸内市・美作市・矢掛町)
  • 制度の痕跡はあるが2026年度の内容を確認できなかったのが4市町(和気町・早島町・赤磐市・鏡野町)
  • 残る14市町村は公式サイトで独自の助成を確認できませんでした(浅口市は「市からの助成はありません」と明記)
  • 1匹あたりの上限は1万円が最多(倉敷・玉野・総社・瀬戸内・矢掛・岡山市)。備前市は手術5,000円+捕獲2,000円の計7,000円
ちばける

「なし/未確認」の市町村でも、県の地域猫活動支援は使えます(岡山市・倉敷市以外)。あきらめずに県動物愛護センターへ相談を。

自己負担はいくら?手術費別のモデル計算

動物病院の手術費は病院や猫の体重・状態で変わり、県内の公開料金をそろえて確認することはできませんでした。そこで、メス2万円・メス3万円・オス1.2万円という仮の手術費を置いて、各制度の自己負担を計算しました(ワクチンや検査など手術以外の費用は含みません)。実際の費用は申請前に病院で確認してください。

制度メス2万円メス3万円オス1.2万円
飼い猫(財団・友の会会費1,000円込み)14,000円24,000円8,000円
野良猫・倉敷市10,000円20,000円2,000円
野良猫・総社市10,000円20,000円2,000円
野良猫・瀬戸内市10,000円20,000円2,000円
野良猫・矢掛町10,000円20,000円2,000円
野良猫・新見市10,000円20,000円6,000円
野良猫・備前市13,000円23,000円5,000円
野良猫・美作市(無料チケット)0円+その他費用0円+その他費用0円+その他費用
  • 飼い猫のメス(手術費2万円)は、助成7,000円から友の会の会費1,000円を引いた実質6,000円が戻る計算です
  • 野良猫は上限1万円の市が多く、メス2万円なら自己負担は1万円。新見市は「費用の半分」なので、オス1.2万円のような安い手術では戻る額が6,000円にとどまります
  • 倉敷市の2025年度の実績は228頭・1,999,800円で、1頭あたり平均8,771円。上限1万円より安い手術(主にオス)も多いことがわかります
  • 美作市のチケットは不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬が無料になる一方、協力病院は真庭市内(2026年9月1日時点)で、運ぶ手間がかかります

岡山県で保護される猫の9割近くは子猫|環境省の統計

なぜ手術が大事なのかは数字にはっきり出ています。環境省の「犬・猫の引取り及び処分の状況」から、岡山県(県の動物愛護センター)・岡山市・倉敷市の3つを合算して、岡山県全体の推移を出しました。

年度猫の引取りうち離乳前の子猫猫の殺処分犬の引取り犬の殺処分
令和元年度531473(89%)3374523
令和2年度561518(92%)3369528
令和3年度454411(91%)238487
令和4年度508464(91%)4875515
令和5年度583502(86%)4570823
令和6年度599519(87%)2783526
  • 2024年度(令和6年度)、岡山県全体で引き取られた猫は599匹。そのうち519匹(86.6%)が離乳前の子猫で、全国平均の58.0%を大きく上回ります
  • 猫の殺処分は2019年度の33匹から2024年度は27匹。返還・譲渡は547匹(引取りの91.3%)まで進んでいます
  • 一方で猫の引取り数そのものは横ばいから増加。生まれてしまった子猫を減らすには、手術で「生まれる前」に止めるしかありません

※殺処分数には、引取り後の病気などによる死亡も含みます(環境省の分類③)。

県の地域猫活動支援で手術した猫は7年で2,006匹

年度新たに承認した団体不妊去勢手術数
令和元年度532
令和2年度26286
令和3年度25385
令和4年度55615
令和5年度15510
令和6年度21132
令和7年度346
計1502,006

岡山県動物愛護センターの地域猫活動支援(岡山市・倉敷市を除く県内)は、同じ世帯ではない3人以上の団体が活動計画の承認を受けると、センターで手術を受けられる仕組みです。支援期間は承認から2年間で、管理する猫すべての手術が終わるか30頭に達すると完了します。2022年度の615匹をピークに、2025年度は46匹まで減っています。

倉敷市の野良猫助成は6年で997頭

年度助成頭数助成金額
令和2年度104頭986,100円
令和3年度103頭973,000円
令和4年度109頭1,000,000円
令和5年度228頭1,956,200円
令和6年度225頭1,948,341円
令和7年度228頭1,999,800円

倉敷市は2023年度からふるさと納税のクラウドファンディングを財源に加え、助成頭数を約2倍に増やしました。それでも2026年度は8月末までに200匹分の枠が埋まっています。

よくある失敗と注意点

  • 先に手術してしまう:財団・倉敷市・玉野市・総社市・瀬戸内市は手術前の申請が必須。例外は手術後に申請する新見市・備前市
  • 耳カットを頼み忘れる:野良猫の助成はほとんどが耳先のV字カットが条件。病院には「市の助成を使う」と最初に伝える
  • 財団の名義がバラバラ:友の会会員・申請者・請求者・明細の飼い主・ゆうちょ口座の5つを同じ名前に
  • 年度の予算切れ:倉敷市・玉野市は2026年度の受付枠がすでに埋まりました。倉敷市はキャンセルで再開することがあり、玉野市は残額が出ると翌週月曜13時にホームページで公表します
  • 他人の猫を捕まえる:外に出している飼い猫もいます。首輪やマイクロチップを確認し、近所にも声をかけてから
  • 2匹目:財団の助成は1世帯につき年度内1匹まで。多頭飼いなら翌年度に回すか、自己負担を見込んでおく

よくある質問

飼い猫の手術助成はどこに申し込めばいいですか?

岡山県内に住んでいれば、どの市町村でも(公財)岡山県動物愛護財団(086-724-3288、火曜休館)に申し込みます。2026年度はメス7,000円・オス5,000円で、申請は12月20日まで。ふれあい動物友の会(年会費1,000円)への入会と、手術前の申請が必要です。

手術が終わってから申請しても助成されますか?

財団と、倉敷市・玉野市・総社市・瀬戸内市などの野良猫助成は、手術前の申請が条件なので対象外になります。新見市(手術から30日以内)と備前市(手術した年度の3月31日まで)は手術後に申請する方式です。

犬の不妊去勢手術にも助成はありますか?

財団の助成は犬も対象です(金額は猫と同じ)。岡山県内で登録し、その年度の狂犬病予防注射済票の交付を受けていることが条件です。市町村の独自助成は、確認した範囲では野良猫が対象で、犬はありませんでした。

岡山市で野良猫に困っています。個人で助成を受けられますか?

岡山市の助成は、市が指定した地域猫活動団体(同じ世帯ではない2人以上、町内会長の了解など)が対象で、個人の申請はできません。また県の地域猫活動支援は岡山市・倉敷市が対象外です。まず岡山市保健所 衛生課 動物衛生係(086-803-1259)へ相談してください。

さくらねこ無料不妊手術チケットとは何ですか?

公益財団法人どうぶつ基金が手術費を負担する仕組みで、飼い主のいない猫にTNR(捕獲・手術・元の場所に戻す)を行い、耳先をさくらの花びらのようにV字カットします。どうぶつ基金の登録行政一覧(2026年10月現在)では、岡山県は鏡野町・倉敷市保健所・美作市が載っています。美作市は市民が市を通じてチケットを申請できます。

自分の市町村に野良猫の助成がない場合はどうすればいいですか?

岡山市・倉敷市以外なら、岡山県動物愛護センター(086-724-9512)の地域猫活動支援で、承認を受けた団体の猫の手術をセンターが行います。3人以上の団体をつくり、地域の理解を得ることが条件です。まずはセンターに電話で相談してください。

まとめ

  • 飼い猫・飼い犬は27市町村とも財団の助成(メス7,000円・オス5,000円)。2026年度の申請は12月20日まで、手術前に
  • 野良猫の助成を個人で使えるのは8市町。11月1日時点で受付の余地があるのは総社市・新見市・備前市・瀬戸内市・美作市・矢掛町
  • 上限は1万円が最多。メス2万円の手術なら自己負担はおよそ1万円
  • 岡山県で引き取られる猫の86.6%は離乳前の子猫。手術で「生まれる前」に止めるのがいちばんの近道
  • 市町村に制度がなくても、県の地域猫活動支援(岡山市・倉敷市以外)がある

あわせて読みたい

※市町村数・自己負担額・岡山県全体の合算値・平均額などは、上記の資料から筆者が集計・計算しました。手術費はモデル計算のための仮定です。制度や受付状況は変わることがあるので、申請前に各窓口で最新の内容を確認してください。

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