岡山駅の山陽新幹線ホームで、まだ柵のない21番のりば(博多方面)と24番のりば(新大阪方面)にも可動式ホーム柵が付くことになりました。JR西日本が2026年7月24日に整備着手を発表したもので、使用開始は2027年度の予定です(JR西日本 ニュースリリース)。すでに柵がある22・23番とあわせて、岡山駅の新幹線のりば4つすべてに柵がそろう見込みです。
この記事では、発表の中身(高さ・開口幅・長さ)と今の岡山駅のホームの状況をまとめたうえで、国土交通省の番線データを使って山陽新幹線18駅のどこにホーム柵があるのかを一覧にしました。あわせて、岡山駅の乗車人員の推移や、全国のホームからの転落件数も公的な資料で確認しています。情報は2026年10月24日時点です。
ちばける岡山駅の新幹線ホームは、柵がある22・23番と、柵のない21・24番が背中合わせ。2027年度にはどののりばでも同じように乗れるようになりそうです。
- 岡山駅21番・24番のりばに可動式ホーム柵。使用開始は2027年度(予定)、高さ約1.35m・最大開口約6.0m・長さ約400m
- 山陽新幹線(新神戸〜博多)のJR西日本18駅のうち、ホーム柵があるのは新神戸・岡山・広島の3駅・6のりばだけ(2025年3月末)
- 18駅で1日の利用者が10万人を超えるのは広島(150,070人)と岡山(136,100人)の2駅。どちらも柵は4のりばのうち2つ
- 岡山駅の乗車人員は2025年度に1日70,636人で、コロナ前(2019年度)の101.9%。JR西日本で9位
- 岡山県内でホーム柵があるのは岡山駅の新幹線22・23番のりばだけ(国の番線データ)。在来線ホームにはまだありません
- 全国のホームからの転落は2025年度に2,395件。転落して列車と接触した事故は36件で、19人が亡くなっています
岡山駅21番・24番のりばに可動式ホーム柵|JR西日本の発表内容
JR西日本が2026年7月24日に出したニュースリリース(PDF)の内容を表にしました。工事の開始日や工事費、何月から使えるかといった細かい日程はまだ発表されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年7月24日(JR西日本) |
| 設置する場所 | 山陽新幹線 岡山駅 21番のりば(博多方面)・24番のりば(新大阪方面) |
| 種類 | 可動式ホーム柵(扉が左右に開くタイプ) |
| 高さ | 約1.35m |
| 最大開口(扉が開く幅) | 約6.0m |
| 柵の長さ | 1のりばあたり約400m |
| 使用開始 | 2027年度(予定) |
| 工事の時期・工事費 | 未発表(2026年10月24日時点) |
最大開口が約6.0mと広いのは、列車によってドアの位置が少しずつ違っても乗り降りできるようにするためと見られます。なお2018年12月に22・23番の設置が発表されたときの最大開口は約5.7mと伝えられており(乗りものニュースの報道)、今回は少し広くなっています。
いまの岡山駅の新幹線ホームと柵の有無
岡山駅の新幹線ホームは2面4線で、21〜24番のりばがあります。国土交通省の番線データ(2025年3月末時点)でホーム柵があるのは22番と23番です。
| のりば | 主な行き先 | ホーム柵 | 使用開始 |
|---|---|---|---|
| 21番 | 博多方面 | なし → 設置へ | 2027年度(予定) |
| 22番 | 博多方面 | 可動式ホーム柵あり | 2019年12月(報道) |
| 23番 | 新大阪・東京方面 | 可動式ホーム柵あり | 2020年4月(報道) |
| 24番 | 新大阪方面 | なし → 設置へ | 2027年度(予定) |
- 21番・24番の行き先は今回のJR西日本の発表、22番・23番の行き先と使用開始の時期は2018年12月の発表を伝えた報道によります
- 22・23番の柵の工事は2019年7月に始まり、高さ約1.3mの柵33台を夜間に取り付けたと地元のKSB瀬戸内海放送が伝えています(総工事費は約18億円)。当時、新幹線の駅では新神戸に次ぐ2番目の可動式ホーム柵でした(KSB 2019年7月24日)
- アイキャッチの写真(2022年撮影)では、左の22番側が可動式ホーム柵、右の21番側は扉のない柵で、形が違うのがわかります
山陽新幹線18駅でホーム柵があるのは3駅だけ|全駅一覧
では、山陽新幹線のほかの駅はどうなっているのでしょうか。国土交通省が公開している「ホームドアの設置状況」の番線データ(Excel、2025年3月末時点で全国1,190駅・2,830番線)から山陽新幹線の行を抜き出し、JR西日本の「移動等円滑化取組報告書(令和6年度)」(PDF)に載っている駅ごとの1日あたりの利用者数・新幹線ホームの数と並べました。
| 駅(県) | 1日の利用者数 | 新幹線ホーム | 可動式ホーム柵 |
|---|---|---|---|
| 新神戸(兵庫) | 20,522人 | 2面 | あり(1・2番) |
| 西明石(兵庫) | 60,176人 | 2面 | なし |
| 姫路(兵庫) | 99,298人 | 2面 | なし |
| 相生(兵庫) | 8,114人 | 2面 | なし |
| 岡山(岡山) | 136,100人 | 2面 | あり(22・23番) 21・24番は2027年度予定 |
| 新倉敷(岡山) | 14,112人 | 2面 | なし |
| 福山(広島) | 39,646人 | 2面 | なし |
| 新尾道(広島) | 2,008人 | 2面 | なし |
| 三原(広島) | 11,146人 | 2面 | なし |
| 東広島(広島) | 2,532人 | 2面 | なし |
| 広島(広島) | 150,070人 | 2面 | あり(11・14番) |
| 新岩国(山口) | 1,938人 | 2面 | なし |
| 徳山(山口) | 14,410人 | 2面 | なし |
| 新山口(山口) | 15,880人 | 2面 | なし |
| 厚狭(山口) | 2,910人 | 2面 | なし |
| 新下関(山口) | 9,594人 | 2面 | なし |
| 小倉(福岡) | 24,998人 | 2面 | なし |
| 博多(福岡) | 47,262人 | 3面 | なし |
※利用者数は在来線と同じ駅の場合、駅全体の数字です(JR西日本の報告書の数字。乗った人と降りた人の合計と見られます)。新大阪駅の山陽新幹線が発着するホーム(20〜27番)はJR東海の管理で、8のりばすべてに可動式ホーム柵があります。
- 柵があるのは新神戸(1・2番)・岡山(22・23番)・広島(11・14番)の3駅・6のりば。のりばが全部埋まっているのは新神戸だけです
- 1日の利用者が10万人を超える駅は広島(150,070人)と岡山(136,100人)だけ。どちらも2のりば分しか柵がなく、岡山は2027年度に全のりばがそろう見込みです
- 姫路(99,298人)・西明石(60,176人)・博多(47,262人)・福山(39,646人)など、利用者が多くても新幹線ホームに柵がない駅が15駅あります
- JR西日本のデータブックによると、通過する列車から人を守る「新幹線の安全柵」(扉のない柵)は岡山・広島・小倉・博多の4駅に設置されています(データで見るJR西日本2026)
新幹線の路線別|新しい路線ほど柵がある
同じ国土交通省のデータで、新幹線の路線ごとに柵のある駅とのりばの数を数えました。開業が新しい北陸新幹線(JR西日本の区間)や九州新幹線は、ほぼ全駅で柵が付いています。
| 路線 | 会社 | 柵のある駅 | 柵のあるのりば |
|---|---|---|---|
| 北陸新幹線 | JR西日本 | 11駅 | 28のりば |
| 九州新幹線 | JR九州 | 11駅 | 30のりば |
| 西九州新幹線 | JR九州 | 5駅 | 12のりば |
| 東海道新幹線 | JR東海 | 7駅 | 31のりば |
| 山陽新幹線 | JR西日本 | 3駅 | 6のりば |
山陽新幹線は柵の長さが1のりばで約400mにもなり、営業中の駅にあとから付けるには工事費と時間がかかります。2019年の報道では岡山駅22・23番の工事費は約18億円でした。JR西日本全体では、2025年3月末時点で国のデータに載っている柵は29駅・76のりば、2025年度末には32駅・92のりばまで増えています(JR西日本 鉄道安全報告書2026)。
岡山駅の乗車人員はコロナ前を超えた|1日70,636人
岡山駅がホーム柵の設置を進める理由の一つが利用者の多さです。JR西日本の「データで見るJR西日本」(駅のページ)の各年版から、岡山駅の1日平均の乗車人員(新幹線と在来線の合計)を7年分並べました。
| 年度 | 乗車人員(1日平均) | 2019年度比 | JR西日本での順位 |
|---|---|---|---|
| 2019年度 | 69,325人 | 100.0% | 9位 |
| 2020年度 | 46,763人 | 67.5% | 11位 |
| 2021年度 | 48,982人 | 70.7% | 12位 |
| 2022年度 | 59,631人 | 86.0% | 9位 |
| 2023年度 | 65,338人 | 94.2% | 9位 |
| 2024年度 | 68,050人 | 98.2% | 9位 |
| 2025年度 | 70,636人 | 101.9% | 9位 |
- コロナ禍の2020年度は46,763人で、2019年度の67.5%まで落ち込みました
- 2025年度は70,636人でコロナ前を1.9%上回り、JR西日本の駅で9位です(1位は大阪駅)
- 駅の運輸取扱収入(きっぷなどの売上)は2025年度に1日約1億4,708万円で、広島・新大阪・博多に次ぐ4位。新幹線のきっぷが多い駅であることがわかります
- 2024年度の68,050人は、岡山県統計年報の数字と一致しています
- JR西日本の報告書では、岡山駅の1日あたりの利用者数(乗り降りの合計と見られる数字)は136,100人。国のホームドアの目標で重点とされる「1日10万人以上の駅」に入ります
在来線ホームに柵はある?|岡山県内では新幹線22・23番だけ
国土交通省の番線データを、岡山県内のJRの駅(123駅)の名前と照らし合わせました。県内の私鉄や路面電車の会社は、データの事業者一覧に入っていません。その結果、岡山県内でホームドア・ホーム柵があるのは岡山駅の新幹線22・23番のりばだけでした(2025年3月末時点)。
- 岡山駅の在来線ホーム(山陽本線・宇野線・津山線・吉備線など)には、2025年3月末時点でホーム柵はありません
- JR西日本が2026年度に使い始める・工事を始めるホーム柵の駅(吹田・大阪・新三田・天王寺・新福島・京都・新大阪・住道)にも、岡山県内の駅は入っていません(2026年4月9日発表)
- JR西日本はきっぷに上乗せする「鉄道駅バリアフリー料金」でホーム柵を増やしていますが、対象は大阪付近の電車特定区間です(2025年4月18日発表)。岡山の新幹線ホームの柵は、この制度とは別の計画です
- JR西日本は、ホーム柵とは別に、ホームの内側を示す「内方線付き点状ブロック」や、転落などを乗務員・駅係員に知らせる「ホーム非常ボタン」も整備しています(鉄道安全報告書2026)
ホームからの転落は全国で年2,395件|国の統計で見る
ホーム柵は、ホームからの転落と列車との接触を防ぐための設備です。国土交通省の「鉄軌道輸送の安全に関わる情報(令和7年度)」(PDF)から、全国の数字を拾いました。都道府県別や駅別の件数は公表されていません。
| 項目(2025年度・全国) | 件数 | うち死亡 |
|---|---|---|
| ホームから転落した件数(列車と接触しなかったもの) | 2,395件 | — |
| うち視覚障害のある人 | 58件 | — |
| ホームから転落して列車と接触した事故 | 36件 | 19人 |
| ホームの上で列車と接触した事故 | 82件 | 3人 |
- 列車と接触しなかった転落の件数は、2016年度の3,449件から2025年度は2,395件へ約30.6%減。ただ、利用者が減った2020年度の1,338件からは増えて、コロナ前(2019年度2,887件)に近づいています
- ホームの上で列車と接触した事故82件のうち、亡くなった人は3人。一方、転落して接触した事故は36件で19人が亡くなっており、線路に落ちると命に関わる割合が高いことがわかります
- 国はホームドアを2025年3月末時点で2,830番線(1日10万人以上の駅では621番線)まで増やし、2030年度までに4,000番線(10万人以上の駅で900番線)にする新しい目標を2025年12月に決めました
岡山駅の新幹線ホームを使うときの注意点
21番・24番の工事がいつ始まるかは未発表です。工事が始まると、ホームの一部が仮囲いで狭くなったり、乗車位置の案内が変わったりすることも考えられます。駅の掲示や放送を確認しましょう。
- 柵に寄りかかったり、荷物を立てかけたりしない。扉が開くときに挟まれたり、荷物が線路側に落ちたりするおそれがあります
- 柵の扉が閉まり始めたら、駆け込まずに次の列車を待つ
- 21・24番は2027年度まで扉のない柵のままなので、列車が来るまでは点状ブロックの内側で待つ
- ホームから物を落としたときは自分で拾わず、駅係員に知らせてください
- ベビーカーや車いすの人は、柵の扉の位置(乗車位置)を確かめてから並ぶと乗り降りがスムーズです
岡山駅の新幹線ホーム柵でよくある質問
- 岡山駅21番・24番のりばのホーム柵はいつから使えますか?
-
JR西日本の発表では、使用開始は2027年度の予定です。何月から使えるかや工事の開始日は、2026年10月24日時点ではまだ発表されていません。
- 岡山駅の新幹線ホームで、いまホーム柵があるのはどこですか?
-
22番のりば(博多方面)と23番のりば(新大阪・東京方面)です。報道によると22番は2019年12月、23番は2020年4月から使われています。21番と24番は2027年度に設置される予定です。
- 新しいホーム柵の大きさは?
-
高さ約1.35m、扉が開く幅(最大開口)は約6.0m、柵の長さは1のりばあたり約400mです。
- 山陽新幹線でホーム柵がある駅はどこですか?
-
国土交通省のデータ(2025年3月末時点)では、新神戸(1・2番)、岡山(22・23番)、広島(11・14番)の3駅6のりばです。新大阪駅の新幹線ホーム(20〜27番、JR東海)にもすべて柵があります。
- 岡山駅の在来線ホームにホーム柵はありますか?
-
2025年3月末時点ではありません。国土交通省のデータでは、岡山県内でホーム柵があるのは岡山駅の新幹線22・23番のりばだけです。
- 岡山駅の1日の乗車人員は何人ですか?
-
JR西日本の資料によると、2025年度の1日平均の乗車人員は70,636人(新幹線と在来線の合計)で、JR西日本の駅で9位です。コロナ前の2019年度(69,325人)を上回りました。
- ホームからの転落はどのくらい起きていますか?
-
国土交通省によると、2025年度に全国でホームから転落した件数は2,395件(列車と接触しなかったもの)でした。転落して列車と接触した事故は36件で、19人が亡くなっています。
まとめ
- 岡山駅の新幹線21番(博多方面)・24番(新大阪方面)に可動式ホーム柵。使用開始は2027年度予定
- 高さ約1.35m・最大開口約6.0m・長さ約400m。22・23番とあわせて全4のりばに柵がそろう見込み
- 山陽新幹線18駅で柵があるのは新神戸・岡山・広島の3駅6のりばだけ(2025年3月末)
- 岡山駅の乗車人員は1日70,636人でコロナ前超え。県内でホーム柵があるのは岡山駅新幹線ホームだけ
- 工事の日程や工事費は未発表。発表があれば追記します
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- JR西日本「岡山駅21番・24番のりばの『可動式ホーム柵』整備着手」(2026年7月24日)
- 同 ニュースリリースPDF
- JR西日本「ホーム柵の使用開始と工事着手 ホーム安全スクリーンの使用開始について(2026年度)」(2026年4月9日)
- JR西日本「鉄道駅バリアフリー料金制度によるホーム柵、ホーム安全スクリーン整備実績・計画について」(2025年4月18日)
- 国土交通省「ホームドアの設置状況」
- 国土交通省 ホームドア番線データ(令和6年度末、Excel)
- 国土交通省「鉄軌道輸送の安全に関わる情報(令和7年度)」
- 国土交通省「鉄軌道輸送の安全に関わる情報の公表について」
- JR西日本「データで見るJR西日本」(2020〜2026年版)
- JR西日本 移動等円滑化取組報告書(令和6年度)
- JR西日本 鉄道安全報告書2026「安全重点施策」
- KSB瀬戸内海放送「JR岡山駅の新幹線ホームに可動式の柵 設置工事がスタート」(2019年7月24日)
- 乗りものニュース「大阪環状線の大阪駅にホームドア導入 岡山駅、高槻駅も新設 JR西日本」(2018年12月20日)
- アイキャッチ写真:MaedaAkihiko「JRW Okayama-STA Platform21-22.jpg」CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
※22・23番のりばの使用開始時期・行き先・工事費・柵の台数は報道によります。駅の一覧・路線別の数・割合・増減率は上記の資料から筆者が集計・計算しました。工事の日程などが発表されたら追記します。


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