岡山の紅葉2026|名所10選と見頃・ライトアップ日程まとめ

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岡山の秋を歩く

岡山の紅葉2026|名所10選と見頃・ライトアップ日程

岡山県の紅葉は、県北の高原から県南の庭園へ、およそ1か月かけてゆっくり下りてきます。この記事では岡山県観光連盟が挙げる代表的な10か所を軸に、見頃の時期・料金・駐車場・アクセスを1か所ずつ整理しました。2026年のライトアップ日程や、半日で回れるモデルコースもまとめています。

  • 見頃 10月下旬〜12月上旬
  • 掲載 名所10か所
  • 夜間ライトアップ 2会場
  • 2026年9月30日更新
目次

まず結論。岡山の紅葉は「北から南へ」1か月かけて下りてくる

「岡山の紅葉はいつ行けばいいのか」という問いに、ひとことで答えるのは実は難しいところがあります。岡山県は南北の高低差が大きく、鳥取県境の山あいと瀬戸内側の平野では、色づく時期が3週間ほどずれるからです。

県北の鏡野町や真庭市の高原は標高800mを超えるエリアがあり、早いところでは10月下旬にはもう見頃を迎えます。一方、岡山市の後楽園や備前市の旧閑谷学校といった県南の名所は、11月中旬から12月上旬にかけてがピーク。同じ県内でありながら、10月末に県北へ行くか、11月末に県南へ行くかで、まったく違う秋を見ることになります。

裏を返せば、この時間差こそが岡山の紅葉の面白さです。10月の最終週から12月の第1週まで、行き先を南へずらしていけば、1シーズンに何度でも「ちょうど見頃」の紅葉に会えます。まずは大まかな時期を頭に入れておきましょう。

10月下旬11月上旬11月中旬11月下旬12月上旬
県北
中西部
県南

県北=鏡野町・真庭市の高原と渓谷/中西部=新見市・高梁市・総社市の渓谷と山城/県南=岡山市・備前市の庭園と史跡。各スポットの見頃は岡山県観光連盟の公表値をもとにしています。

その年の気候で1週間前後はずれます

紅葉の色づきは夏から秋の気温に大きく左右され、猛暑の年は色づきが遅れたり、色が抜けたまま落葉したりすることがあります。実際、備前市の旧閑谷学校では猛暑の影響で楷の木が色づかないまま落葉した年もありました。ここで示した時期はあくまで平年の目安として使い、出発直前には各施設の最新情報を確認してください。

2026 FORECAST2026年の見頃予想|県北は11月上旬から、後楽園は11月24日ごろ

ここからは2026年の見通しです。ウェザーニューズが2026年9月3日に発表した紅葉見頃予想は「見頃は全国的に平年より遅いかやや遅い」というもので、西日本は秋の平均気温が平年より高い傾向が続くとみています。同社が名所ごとに公開している見頃予想日を、岡山観光WEBの例年の見頃と並べました。

スポット例年の見頃2026年の見頃予想落葉はじめの予想
奥津渓10月下旬〜11月中旬11月7日ごろ〜11月22日ごろ〜
岡山県立森林公園10月下旬〜11月上旬11月4日ごろ〜11月16日ごろ〜
鬼女台(蒜山大山スカイライン)10月下旬〜11月中旬11月5日ごろ〜11月19日ごろ〜
神庭の滝11月中旬〜下旬11月13日ごろ〜11月22日ごろ〜
井倉峡11月上旬〜下旬11月12日ごろ〜11月24日ごろ〜
宝福寺11月中旬11月19日ごろ〜11月30日ごろ〜
旧閑谷学校11月上旬〜中旬11月12日ごろ〜12月1日ごろ〜
岡山後楽園11月中旬〜12月上旬11月24日ごろ〜12月8日ごろ〜

出典:ウェザーニューズ「紅葉情報」の各名所ページ(2026年9月30日閲覧)。同社の定義では、見頃は「名所全体の約7割が色づいた日から落葉が始まった日まで」です。鬼女台は「蒜山大山スカイライン」、宝福寺は「井山宝福寺」、旧閑谷学校は「特別史跡旧閑谷学校」の予想値で、備中松山城と豪渓は予想日の掲載がありません。例年の見頃は岡山観光WEBの公表値です。

例年の見頃と比べると、県北の奥津渓・森林公園・鬼女台は「10月下旬から」とされる例年に対し、2026年の予想は11月4〜7日ごろからです。10月最終週の県北はまだ見頃前という予想で、見頃に入るのは11月最初の週末(11月7日・8日)前後になりそうです。県南では、旧閑谷学校の見頃予想が11月12日ごろからで、ライトアップ(11月7日〜15日)の後半が見頃の入り口に当たります。岡山後楽園は11月24日ごろからの予想で、秋の幻想庭園(11月20日〜29日)の後半と重なります。

予想は天候で動きます

見頃予想日はその後の気温や天候で前後し、予想そのものも更新されます。とくに今年は、西日本で深刻な渇水となった所もある一方、同社の調査では昨年に比べて葉の状態がよい所が多いとされています。出発前は予想日だけで決めず、各施設や観光協会の色づき情報もあわせて確認してください。

QUICK LIST岡山の紅葉名所10選 早見表

まずは全体像から。岡山県観光連盟の公式サイト「岡山観光WEB」が紅葉特集で挙げている10か所を、北から順に並べました。料金は紅葉を見るために必要な入園料・入城料です。

スポット市町村見頃料金駐車場
奥津渓鏡野町10月下旬〜11月中旬無料普通車30台
岡山県立森林公園鏡野町10月下旬〜11月上旬無料普通車100台
鬼女台展望休憩所真庭市(蒜山)10月下旬〜11月中旬無料普通車30台
神庭の滝自然公園真庭市11月中旬〜下旬大人600円普通車約75台(無料)
井倉峡新見市11月上旬〜下旬無料(井倉洞は大人1,000円)井倉洞の無料駐車場を利用
備中松山城高梁市11月上旬〜中旬大人500円城見橋公園110台ほか
豪渓総社市11月上旬〜下旬無料普通車40台
宝福寺総社市11月中旬参拝無料普通車75台
旧閑谷学校備前市11月上旬〜中旬大人450円 夜間あり約500台(無料)
岡山後楽園岡山市11月中旬〜12月上旬大人500円 夜間あり570台(有料)

料金・駐車台数は各施設および岡山観光WEBの公表値(2026年8月時点)。旧閑谷学校のライトアップは昼間の入場券では観覧できず、別料金です。

NORTH県北エリア|10月下旬から色づく高原と渓谷

鏡野町から真庭市にかけての県北は、岡山の紅葉が最初に始まる場所です。標高が高く朝晩の冷え込みが早いため、10月最終週の週末にはもう十分に楽しめます。中国自動車道・米子自動車道を使えば岡山市内から2時間前後です。

1

奥津渓(鏡野町)

  • 国指定名勝
  • 遊歩道800m
  • もみじ祭り
  • 温泉とセット

県北を代表する渓谷で、西日本屈指の紅葉スポットとして知られています。吉井川の上流にあたり、大釣温泉から下流へ約800mの遊歩道が整備されているので、車を停めてすぐに渓谷美のなかを歩けるのが魅力です。

見どころは紅葉だけではありません。川底の岩が水流で削られてできた甌穴(おうけつ)が笠ケ滝から臼渕まで約3kmにわたって分布しており、最大級のものは直径5m・深さ3m。「東洋一の甌穴」と紹介されるほどの規模です。真っ赤なモミジと、白く磨かれた岩肌と、澄んだ流れ。この三色がそろうのが奥津渓の風景です。

紅葉シーズンには恒例の「奥津渓もみじ祭り」が開かれ、期間中は夜間のライトアップも実施されます。2025年は11月1日から16日までの開催で、点灯は17時から21時まででした。2026年の日程は、2026年9月30日時点で鏡野観光局の公式サイトにも岡山観光WEBにもまだ掲載されていません(岡山観光WEBのイベントページは2025年版のまま)。10月に入ったら鏡野観光局の発表を確認してください。

シーズン中は一方通行になります

もみじ祭りの期間中は渓谷内に交通規制がかかり、南側から北側への一方通行になります(2025年は9時〜17時)。年によっては一般車の乗り入れ禁止日が設けられることもあるため、規制の内容は毎年チェックが必要です。駐車は大釣橋のたもと、奥津温泉寄りのゾーンを使います。

所在地
岡山県苫田郡鏡野町奥津川西
アクセス
中国自動車道・院庄ICから車で約25分/JR院庄駅から石越行きバス約35分「小畑」下車、徒歩約20分
駐車場
普通車30台、大型車2台
問合せ
0868-52-9100(鏡野観光局)

すぐ上流には奥津温泉があります。川原の湯を足で洗う「足踏み洗濯」で有名な温泉地で、紅葉を歩いたあとに立ち寄れば、それだけで小旅行として成立します。県北まで足を延ばすなら、日帰り入浴もあわせて計画に入れておきたいところです。

2

岡山県立森林公園(鏡野町)

  • 入園無料
  • 標高840〜1,100m
  • 334ヘクタール
  • 11月末で閉園

鳥取県との県境、中国山地の稜線近くに広がる県営の自然公園です。面積は334ヘクタール。標高840mから1,100mという高さのため、県内でもっとも早く紅葉が始まるエリアのひとつで、見頃は10月下旬から11月上旬とされています。

ブナ・ミズナラといった落葉広葉樹の森に、県内では珍しいカラマツ林が混じるのが特徴。カラマツは秋に黄金色に染まってから落葉する針葉樹で、赤いカエデとは違う、光をふくんだような黄色になります。園内には樹齢200年と推定される天然スギや展望台もあり、歩く時間をたっぷり取る価値があります。

開園は11月末まで。冬は入れません

雪解けを待って4月中旬に開園し、11月末で閉園します。開園時間は8時30分から17時まで、入園は無料です。標高1,000m前後の山なので、11月の平地が暖かい日でも、公園内は真冬並みに冷えることがあります。防寒具と歩きやすい靴は必須と考えてください。

所在地
岡山県苫田郡鏡野町上齋原332-8
時間
8:30〜17:00(4月中旬〜11月末の開園期間中)
アクセス
中国自動車道・院庄ICから車で約50分/JR院庄駅からタクシー約45分
駐車場
普通車100台、大型車5台
問合せ
0868-52-0928(森林公園管理センター)
3

鬼女台展望休憩所(真庭市・蒜山)

  • 標高約900m
  • 大山の眺望
  • ススキの群生
  • 雲海スポット

蒜山高原と鳥取県の大山を結ぶ「蒜山大山スカイライン」の途中、県境近くに立つ展望所です。読み方は「きめんだい」。標高約900mの高台から、北には大山や烏ヶ山の山並み、南には蒜山高原ののどかな景色が一望できます。

ここの秋を特徴づけているのは、モミジよりもむしろススキの大群落です。斜面いっぱいの銀色の穂が西日を受けて光り、その向こうに色づいた山肌と大山が重なる。写真を撮る人にとっては、県内でも指折りの被写体です。運がよければ、夜明けの時間帯に高原を埋める雲海に出会えることもあります。

車を降りてすぐに絶景が広がるので、体力に自信がない方や小さなお子さん連れでも立ち寄りやすいのが利点。蒜山高原のグルメやジャージー牛乳のソフトクリームと組み合わせて、ドライブの休憩地点として使うのが定番です。

冬期は道路が閉鎖されます

蒜山大山スカイラインは12月頃から3月頃まで通行止めとなり、展望休憩所も休館します。紅葉が終わったあとは、そのまま冬季閉鎖に入ると考えておきましょう。

所在地
岡山県真庭市蒜山下徳山1109
アクセス
蒜山大山スカイライン沿い(米子自動車道・蒜山ICから車で約5分)/JR中国勝山駅からタクシー約45分、JR江尾駅からタクシー約25分
駐車場
普通車30台、大型バス4台

展望休憩所そのものの公式サイトは無いため、地域の観光公式サイト(一般社団法人真庭観光局)のページを掲載しています。

4

神庭の滝自然公園(真庭市)

  • 落差110m
  • 国指定名勝
  • 野生のサル
  • 見頃は11月中旬〜下旬

高さ110m、幅20m。中国地方随一のスケールを誇る名瀑で、国の名勝に指定されています。駐車場から遊歩道を5分ほど歩けば滝壺の前に立てるので、山歩きの装備がなくても楽しめる場所です。

県北の他のスポットより見頃が遅く、11月中旬から下旬。滝の白い水しぶきと、渓谷を包む紅葉のコントラストがこの公園の見どころです。もうひとつの名物が、園内に生息する約170匹の野生のニホンザル。人に慣れているとはいえ野生動物なので、食べ物を手に持って歩かない、目を合わせすぎない、といった距離の取り方は守ってください。

所在地
岡山県真庭市神庭
料金
大人600円、小中学生300円(20人以上の団体は大人360円・小中学生180円/真庭市民は半額)
時間
8:30〜17:15(最終受付16:30)※年末年始休園
アクセス
中国自動車道・落合ICから約40分、米子自動車道・久世ICまたは湯原ICから約30分/JR中国勝山駅からタクシー約20分
駐車場
普通車約75台・無料(大型車3台、二輪6台)
問合せ
0867-44-2701(神庭の滝自然公園 管理事務所)

すぐ近くの勝山は、白壁となまこ壁の町並みが残る城下町。のれんが軒先に揺れる通りを歩けるので、滝とセットで半日のコースが組めます。

CENTRAL WEST中西部エリア|渓谷と山城が色づく11月

新見市・高梁市・総社市にかけては、高梁川が刻んだ渓谷と、山の上に建つ城が主役になります。見頃は11月上旬から下旬。県北がひと足先に落葉しはじめる頃、このあたりが一番きれいな時期を迎えます。

5

井倉峡(新見市)

  • 石灰岩の絶壁240m
  • 鍾乳洞とセット
  • 車窓からも見える

岡山三大河川のひとつ高梁川沿いに、直立240mの石灰岩の絶壁がそそり立つ景勝地です。カルスト台地・阿哲台のふもとにあたり、灰白色の岩肌にモミジやイチョウの色が乗るという、県内では珍しい対比が見られます。見頃は11月上旬から下旬と長めです。

絶壁の壁面に口を開けているのが井倉洞。全長1,200m、高低差90mの鍾乳洞で、内部には地下河川が流れ、高さ50mの「地軸の滝」があります。洞内は年間を通じて15〜16℃前後と安定しており、見学の所要はおよそ40分。外の紅葉と地底の景色を1か所で味わえるのが井倉の強みです。

この一帯はJR伯備線の車窓からも見えます。車を使わずに紅葉を眺めたい方は、特急の窓側に座るだけでも楽しめるでしょう。

所在地
岡山県新見市井倉409付近
アクセス
中国自動車道・新見ICから車で約20分、岡山自動車道・賀陽ICから約40分/JR伯備線・井倉駅から徒歩約15分
駐車場
あり(井倉洞の駐車場を利用)
入洞料
大人・高校生1,000円、中学生800円、小学生500円(20人以上・50人以上の団体割引あり)
時間
8:30〜17:00(最終受付16:30)・年中無休
問合せ
0867-75-2224(井倉洞)

渓谷を眺めるだけなら無料です。井倉洞に入る場合のみ上記の入洞料がかかります。ペット同伴や車いすでの入洞はできません。

6

備中松山城(高梁市)

  • 現存天守の山城
  • 雲海は10月中旬から
  • 登城整理バス
  • 徒歩20分の登り

現存天守をもつ山城としては日本で最も高い場所に建つ城で、雲海に浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれています。紅葉の見頃は11月上旬から中旬。石垣と紅葉、そしてその上に立つ天守という構図は、岡山の秋を象徴する一枚になります。

雲海を狙うなら早朝、条件は3つ

雲海が見られるのは10月中旬から12月上旬にかけての早朝です。条件は、①その日が晴れであること、②朝と日中の気温差が大きいこと、③2〜3日前に雨が降っていること。濃い雲海が出た日は9時過ぎまで残ることもありますが、基本は夜明けから朝いちばんの勝負だと考えてください。雨の日には出ません。

写真でよく見るあの角度は、城とは別の山にある「備中松山城雲海展望台」からのもの。2段の木製デッキが組まれていて、城を最も近く望めます。車がない場合は、JR備中高梁駅から展望台までの往復に乗合タクシー(往復3,000円・要予約)が使えます。

登城は5合目から。マイカーは途中まで

城へのアクセスは少し独特です。車の場合は5合目の城見橋公園駐車場(110台)に停め、そこから8合目のふいご峠まで登城整理バスに乗り換えます。バスの運行中はふいご峠まで自家用車で上がれません。ふいご峠から天守までは、そこからさらに徒歩約20分・700mの登り道です。スニーカーは必須と考えてください。

所在地
岡山県高梁市内山下1
入城料
大人500円、小中学生200円
時間
10〜3月は9:00〜16:30、4〜9月は9:00〜17:30(最終入城は30分前)
バス
登城整理バス 大人500円・小中学生200円/10〜3月は8:45〜16:45、登り最終便15:30、約15分間隔
アクセス
岡山自動車道・賀陽ICから城見橋公園まで約25分/JR備中高梁駅からふいご峠まで乗合タクシー約10分(片道1,000円・前日17時までに要予約)
駐車場
城見橋公園110台、ふいご峠14台
7

豪渓(総社市)

  • 国指定名勝
  • 花崗岩の奇岩
  • 天柱山330m
  • 案内所は11月のみ

総社市槙谷にある渓谷で、花崗岩の巨大な岩峰と紅葉の取り合わせが評価され、国の名勝に指定されています。主峰の天柱山は海抜330m。剣峰、雲梯峰といった名前のついた奇岩が並び立ち、その足元をモミジのトンネルが埋めます。見頃は11月上旬から下旬。

灰白色に切り立った岩と、真っ赤なモミジ。この組み合わせは井倉峡とも通じますが、豪渓のほうが岩の造形がダイナミックで、見上げる時間が長くなります。渓流沿いを歩けるので、写真を撮りながらゆっくり進むのがおすすめです。

観光案内所は11月だけ開きます

豪渓観光案内所(0866-95-9566)が営業するのは11月1日から30日まで。それ以外の時期の問い合わせは、総社市観光プロジェクト課(0866-92-8277)が窓口になります。紅葉シーズン以外は人けが少ない場所だと考えておきましょう。

所在地
岡山県総社市槙谷
アクセス
岡山自動車道・岡山総社ICから車で約45分/JR豪渓駅からタクシー約20分
駐車場
普通車40台、大型車3台

豪渓には運営者の公式サイトが無いため、岡山県観光連盟の公式サイトのページを掲載しています。

8

宝福寺(総社市)

  • 参拝無料
  • 雪舟ゆかり
  • 三重塔は重要文化財
  • 見頃は11月中旬

正式には井山宝福寺。画聖・雪舟が幼い頃に修行した禅寺として知られる、中国地方屈指の名刹です。涙でネズミを描いたという、あの有名な逸話の舞台がここにあたります。境内の三重塔は国の重要文化財。

見頃は11月中旬で、境内から山門にかけての参道がモミジで埋まります。参拝そのものは無料なので、費用をかけずに本格的な紅葉を見たい方には特に向いています。駐車場が普通車75台と広く、車で行きやすいのも利点です。

豪渓とは同じ総社市内で、車ならセットで回せる距離。「渓谷の紅葉」と「寺の紅葉」という性格の違う2か所を1日でまとめられるので、県南から日帰りする方には効率のよい組み合わせです。

所在地
岡山県総社市井尻野1968
料金
参拝無料(座禅体験は小学生以上1,000円、定例座禅会は中学生以上500円)
アクセス
岡山自動車道・岡山総社ICから車で約15分/JR総社駅から徒歩約30分
駐車場
普通車75台(大型車は西側の第二駐車場)

宝福寺には公式サイトがありますが、暗号化されていない接続(http)のみの提供のため、ここでは総社市観光協会「憩憩総社」のページを掲載しています。

SOUTH県南エリア|11月下旬から12月へ、最後に色づく庭園と史跡

岡山市と備前市の名所は、県内でもっとも遅く見頃を迎えます。県北の紅葉が終わった11月下旬でも、こちらはまだこれから。しかも2か所ともライトアップがあり、昼と夜で二度楽しめます。

9

旧閑谷学校(備前市)

  • 国宝の講堂
  • 2本の楷の木
  • ライトアップ11/7〜15
  • 日本遺産

江戸時代に岡山藩が庶民のために建てた学校で、講堂は国宝に指定されています。ここの紅葉の主役は、講堂の前に立つ2本の楷(かい)の木。中国の孔子廟にゆかりのある木で、1本が赤く、もう1本が黄色に色づくのが特徴です。見頃は全体では11月上旬から中旬、楷の木はやや早く10月下旬から11月上旬とされています。

そして秋の目玉が夜間のライトアップです。2026年は第27回として11月7日(土)から15日(日)まで、17時30分から20時まで開催されます。国宝の講堂と、光を受けた楷の木が闇に浮かぶ光景は、この時期だけのもの。グルメ屋台は11月23日(月・祝)まで出るとされています。

昼の入場券では夜は入れません

ライトアップは別料金で、高校生以上450円・中学生以下100円。昼間の入場券では観覧できないため、通しで見たい場合は入場券を2回買うことになります。日没後は屋外を歩くので、足元を照らせる小さなライトがあると安心です。

所在地
岡山県備前市閑谷784
入場料
大人(高校生以上)450円、小中学生100円、65歳以上230円(資料館入場料を含む)
開門
9:00〜17:00
駐車場
無料・乗用車約500台(第1駐車場200台、第2駐車場300台)
ライトアップ
2026年11月7日(土)〜15日(日)17:30〜20:00/高校生以上450円、中学生以下100円
問合せ
0869-67-1436(特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会 史跡受付)
10

岡山後楽園(岡山市)

  • 日本三名園
  • 千入の森
  • 幻想庭園11/20〜29
  • 高校生以下無料

県内でもっとも遅い、11月中旬から12月上旬が見頃。日本三名園のひとつであるこの庭園は、園内の「千入(ちしお)の森」と呼ばれるモミジ林が名所として知られています。千入とは、何度も染め重ねるという意味。名前そのものが紅葉に由来しています。

秋の後楽園を語るうえで外せないのが、夜間特別開園「秋の幻想庭園」です。2026年は11月20日(金)から29日(日)まで、17時から20時30分(入園は20時まで)。園内各所がライトアップされ、松林への映像演出や音楽イベントも行われます。同じ期間、隣の岡山城でも「秋の烏城灯源郷」が同時開催されるので、庭園と城を続けて歩けます。

料金は夜間・昼間とも大人500円、65歳以上200円で、高校生以下は無料(2027年3月31日まで)。20人以上の団体は2割引になります。駐車場は普通車570台ありますが40分ごとに100円かかるため、路面電車やバスでの来園も選択肢に入れておくとよいでしょう。

所在地
岡山県岡山市北区後楽園1-5
入園料
大人500円、シニア(65歳以上)200円、高校生以下無料(2027年3月31日まで)
時間
10月1日〜3月19日は8:00〜17:00(入園は16:45まで)
幻想庭園
2026年11月20日(金)〜29日(日)17:00〜20:30(入園20:00まで)
アクセス
JR岡山駅からバス約10〜15分「後楽園前」下車すぐ/岡山ICから車で約20分
駐車場
普通車570台(40分ごと100円)、大型車12台(1日1,000円)

LIGHT UP2026年の紅葉ライトアップ日程まとめ

夜の紅葉は、昼とはまったく別物です。岡山県内で紅葉のライトアップが行われる主な会場と、2026年の日程を整理しました。

会場2026年の日程時間料金
旧閑谷学校(備前市)11月7日(土)〜15日(日)17:30〜20:00高校生以上450円/中学生以下100円
岡山後楽園 秋の幻想庭園(岡山市)11月20日(金)〜29日(日)17:00〜20:30(入園20:00まで)大人500円/65歳以上200円/高校生以下無料
岡山城 秋の烏城灯源郷(岡山市)11月20日(金)〜29日(日)17:00〜20:30天守閣への入場は別料金
奥津渓 もみじ祭り(鏡野町)9月30日時点で公式サイトに未掲載(2025年は11月1日〜16日)2025年は17:00〜21:00無料

2026年9月30日時点の各公式発表にもとづく情報です。奥津渓もみじ祭りの2026年日程は公式サイトに未掲載のため、鏡野観光局(0868-52-9100)の発表をご確認ください。

後楽園と岡山城は同じ10日間

秋の幻想庭園と秋の烏城灯源郷は会期がぴったり重なります。旭川をはさんで向かい合う立地なので、月見橋を渡って両方を1晩で回るのが定番の楽しみ方です。旧閑谷学校のライトアップとは会期がずれているため、両方見たい方は11月上旬と下旬で2回に分けて計画してください。

MODEL COURSE半日〜1日で回るモデルコース3選

紅葉のスポットは互いに離れているため、欲張ると移動だけで日が暮れます。時期別に、無理なく回れる3つの組み合わせを挙げておきます。

10月下旬〜11月上旬/1日

県北・奥津渓と高原をめぐるドライブ

  • 午前|岡山県立森林公園県内で最も早く色づく高原の森。遊歩道と展望台をゆっくり歩きます。
  • 昼|奥津渓へ移動遊歩道800mを歩いて甌穴群まで。もみじ祭りの期間なら屋台も。
  • 午後|奥津温泉で日帰り入浴歩いたあとの温泉。足踏み洗濯で知られる温泉地です。
  • 夕方|奥津渓のライトアップ祭り期間中なら17時から点灯。昼と夜で二度楽しめます。
11月上旬〜中旬/1日

高梁・総社の山城と古刹をたどる

  • 早朝|備中松山城 雲海展望台夜明けが勝負。晴れ・気温差・数日前の雨がそろえば雲海。
  • 午前|備中松山城に登城5合目からバス、8合目から徒歩20分。石垣と紅葉の天守へ。
  • 午後|豪渓花崗岩の奇岩とモミジのトンネル。渓流沿いをゆっくり歩きます。
  • 夕方|宝福寺雪舟ゆかりの禅寺。参道の紅葉は参拝無料で見られます。
11月20日〜29日/半日

岡山市内・昼と夜の後楽園

  • 午後|後楽園を散策千入の森のモミジへ。高校生以下は入園無料です。
  • 夕方|岡山城へ移動月見橋を渡って徒歩数分。烏城灯源郷の点灯を待ちます。
  • 夜|秋の幻想庭園17時から再入園し、ライトアップされた庭園を歩きます。

県北から県南まで1日で回るのは現実的ではありません。「北へ行くなら10月末、南へ行くなら11月末」と割り切って、シーズン中に2回出かけるほうが満足度は高くなります。

CHECK出かける前に押さえておきたい5つのこと

  • 直前に色づき情報を確認する。紅葉の見頃はその年の気温で前後します。猛暑の年は色づきが遅れたり、色が乗らないまま落葉することもあります。出発の数日前に各施設の発表を見ておきましょう。
  • 県北は「平地より1枚多く」の防寒を。標高800〜1,000mの高原は、岡山市内が暖かい日でも冷え込みます。風を通さない上着と手袋があると、朝夕の時間帯がぐっと楽になります。
  • 交通規制と駐車台数を先に調べる。奥津渓は祭り期間中に一方通行規制、備中松山城は登城整理バス運行中のマイカー規制があります。駐車場は30〜40台という場所も多く、週末の午前は満車を想定して早めに動くのが安全です。
  • 渓谷と山城は歩きやすい靴で。備中松山城はふいご峠から徒歩20分の登り、渓谷は濡れた落ち葉で滑りやすくなります。サンダルやヒールは避けてください。
  • 夜のライトアップは別料金・別チケット。旧閑谷学校は昼の入場券では夜間に入れません。後楽園も夜間特別開園として改めて入園する形です。財布とスマホの充電は事前に。

FAQ岡山の紅葉に関するよくある質問

Q. 岡山県で一番早く紅葉が見られるのはどこですか?

A. 鏡野町の岡山県立森林公園です。標高840〜1,100mの高地にあり、見頃は10月下旬から11月上旬。同じ鏡野町の奥津渓や、真庭市蒜山の鬼女台展望休憩所も10月下旬から色づきはじめます。ただし森林公園は11月末で閉園するため、12月には入れません。

Q. 11月下旬に行くなら、どこが見頃ですか?

A. 県南の岡山後楽園(見頃11月中旬〜12月上旬)と、真庭市の神庭の滝(11月中旬〜下旬)、総社市の豪渓(11月上旬〜下旬)です。県北の高原はこの時期にはほぼ落葉しているため、南へ向かうのが正解になります。

Q. 無料で紅葉が楽しめる場所はありますか?

A. 奥津渓、岡山県立森林公園、鬼女台展望休憩所、井倉峡、豪渓は入場無料です。総社市の宝福寺も参拝は無料。有料なのは神庭の滝(大人600円)、備中松山城(大人500円)、旧閑谷学校(大人450円)、岡山後楽園(大人500円)で、後楽園は高校生以下が無料です。

Q. 2026年の紅葉ライトアップはいつですか?

A. 旧閑谷学校が11月7日から15日まで(17:30〜20:00)、岡山後楽園の「秋の幻想庭園」と岡山城の「秋の烏城灯源郷」が11月20日から29日まで(17:00〜20:30)です。奥津渓のもみじ祭りの2026年日程は9月30日時点で公式サイトに未掲載で、2025年は11月1日から16日に開催されました。

Q. 備中松山城の雲海はいつ、どうすれば見られますか?

A. 見られるのは10月中旬から12月上旬の早朝です。その日が晴れ、朝と日中の気温差が大きい、2〜3日前に雨が降っている、という3条件がそろうと出やすくなります。撮影の定番は「備中松山城雲海展望台」で、JR備中高梁駅から往復3,000円の乗合タクシー(要予約)が利用できます。

Q. 電車だけで行ける紅葉スポットはありますか?

A. 岡山後楽園はJR岡山駅からバスで10〜15分、「後楽園前」下車すぐです。新見市の井倉峡はJR伯備線・井倉駅から徒歩約15分。総社市の宝福寺もJR総社駅から徒歩約30分で歩けます。県北の高原や渓谷は路線バスやタクシーの利用が前提になるため、車のほうが確実です。

Q. 子ども連れでも楽しめる場所はどこですか?

A. 車を降りてすぐ絶景が見られる鬼女台展望休憩所、遊歩道を5分歩けば滝に着く神庭の滝自然公園、平坦な園路を歩く岡山後楽園がおすすめです。神庭の滝には野生のサルが約170匹生息しており、子どもにとっては紅葉以上の思い出になるかもしれません。食べ物を手に持って歩かないなど、距離の取り方だけは事前に伝えておきましょう。

岡山の紅葉は、ひとつの名所を目指すというより、「今どこが見頃か」を追いかけて動くほうが向いています。10月末の高原、11月中旬の山城、11月末の庭園。行き先を南へずらしていけば、ひと月のあいだに三度、まったく違う秋に出会えます。今年の予定を立てるときは、ぜひ日程から逆算して選んでみてください。

参考にした主な公式情報:岡山観光WEB「岡山で絶対見ておくべき紅葉スポット10選」/岡山後楽園 公式サイト/旧閑谷学校ライトアップ(岡山観光WEB)/鏡野観光局「名勝奥津渓」/真庭市「神庭の滝」/備中松山城 公式サイト/井倉洞 公式サイト/特別史跡旧閑谷学校 入場案内/岡山県立森林公園 公式サイト/ウェザーニューズ「岡山の紅葉情報」。掲載内容は2026年8月時点の情報をもとに、9月30日時点の見頃予想と日程を追記しています。料金・日程・営業時間は変更される場合がありますので、お出かけ前に各公式サイトでご確認ください。

泊まりで行くなら

岡山の紅葉の見頃は県北から始まります。奥津渓や蒜山は岡山市内から車で1時間半以上かかるため、朝いちばんの色づきを狙うなら美作三湯に前泊するのが現実的です。紅葉と温泉を一度に楽しめるのは県北ならでは。

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