岡山県27市町村の財政ランキング|1人あたり貯金と借金の全国順位

岡山県27市町村の財政ランキング 住民1人あたりの貯金(基金)と借金(地方債)

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岡山県の27市町村で、貯金(基金)がいちばん多いのはどこで、借金(地方債)がいちばん多いのはどこでしょうか。総務省が公表している最新の決算統計(令和6年度=2024年度決算)から、市町村ごとの基金残高と地方債残高を住民1人あたりに直して並べると、貯金の1位は新庄村の187.8万円、借金の1位は西粟倉村の322.0万円でした。

この記事では、27市町村の1人あたり貯金・借金のランキングに加えて、全国1,718市町村の中での順位、10年前(平成26年度=2014年度決算)からの変化、財政力指数・経常収支比率・実質公債費比率・将来負担比率の4つの指標、人口規模が同じくらいの全国の市町村との比較を、総務省の統計表から自分で計算しました(2026年10月27日時点)。

ちばける

市役所や町村役場の「家計簿」を、住民1人あたりに割って比べてみました。貯金が多い・借金が多いだけで良い悪いは決まらないので、見方もあわせて説明します。

この記事のポイント
  • 1人あたり貯金(基金残高)の1位は新庄村187.8万円、27位は笠岡市5.2万円。岡山市は9.5万円で25位
  • 1人あたり借金(地方債残高)の1位は西粟倉村322.0万円(全国28位)。少ないのは玉野市32.8万円
  • 借金から貯金を引いた差がいちばん小さいのは矢掛町(0.4万円)。貯金と借金がほぼ同じ額です
  • 県内27市町村の合計では、1人あたり貯金18.7万円・借金52.8万円。10年で貯金は+49.1%、借金は+12.1%
  • 実質公債費比率は27市町村すべてが早期健全化基準(25%)を大きく下回り、20市町村で10年前より改善
目次

この記事の「貯金」「借金」と4つの指標

使ったのは、総務省の「令和6年度 市町村別決算状況調」(総務省 令和6年度市町村別決算状況調)です。全国の市町村ごとに、普通会計の決算の数字と主な財政指標がまとめられています。10年前の数字は、同じ調査の平成26年度版から取りました。

この記事の言葉統計上の名前と中身
貯金積立金現在高(年度末)。財政調整基金(いざという時に取り崩すお金)+減債基金(借金の返済に備えるお金)+その他特定目的基金(施設の建て替えなど目的が決まったお金)の合計
借金地方債現在高(年度末)。道路・学校・施設などを整備するために借りたお金の残り
1人あたり上の金額を、住民基本台帳人口(2025年1月1日時点)で割った値。筆者の計算
財政力指数自前の税収などで、標準的な仕事にかかるお金をどれだけまかなえるか。1に近いほど余裕がある(3年平均)
経常収支比率毎年決まって入るお金のうち、人件費・扶助費・借金の返済など毎年決まって出ていくお金に使った割合。高いほど自由に使えるお金が少ない
実質公債費比率借金の返済額が財政規模に対してどれくらいか(3年平均)。25%以上で「早期健全化基準」に当たる
将来負担比率借金や将来払う見込みの負担が、使える基金などを引いて財政規模の何倍あるか。市町村は350%以上で早期健全化基準。負担を上回る基金などがあると「-」

指標の定義と基準は、総務省の「指標の説明(PDF)」によります。財政の健全化に関する法律で、実質公債費比率は25%、将来負担比率は350%(政令指定都市は400%)が早期健全化基準とされています。

1人あたり貯金(基金残高)ランキング

27市町村を、住民1人あたりの基金残高が多い順に並べました。全国順位は、東京23区を除く全国1,718市町村の中での順位を自分で並べ替えたものです。10年前は平成26年度末の基金残高を、当時の住民基本台帳人口(2015年1月1日時点)で割っています。

順位市町村1人あたり貯金全国順位10年前10年の増減
1新庄村187.8万円79位159.1万円+28.7万円
2西粟倉村105.5万円206位64.4万円+41.0万円
3奈義町97.5万円235位52.2万円+45.3万円
4真庭市74.8万円315位43.3万円+31.5万円
5美作市74.2万円321位44.8万円+29.4万円
6矢掛町69.5万円347位46.3万円+23.2万円
7久米南町64.2万円374位27.1万円+37.1万円
8美咲町60.9万円389位39.6万円+21.3万円
9鏡野町57.9万円401位71.7万円−13.8万円
10新見市53.7万円431位35.0万円+18.7万円
11吉備中央町43.2万円543位24.5万円+18.7万円
12和気町42.9万円546位26.5万円+16.5万円
13井原市39.3万円587位39.8万円−0.5万円
14勝央町34.0万円675位17.1万円+16.9万円
15備前市33.9万円678位22.7万円+11.2万円
16浅口市33.0万円691位23.5万円+9.5万円
17瀬戸内市27.8万円807位21.8万円+6.1万円
18里庄町26.6万円831位25.3万円+1.3万円
19早島町26.4万円837位16.1万円+10.3万円
20高梁市25.8万円848位29.6万円−3.8万円
21赤磐市24.3万円895位24.2万円+0.1万円
22総社市22.7万円946位14.3万円+8.4万円
23玉野市22.4万円952位3.2万円+19.2万円
24倉敷市12.5万円1,289位5.2万円+7.3万円
25岡山市9.5万円1,436位5.6万円+3.9万円
26津山市6.6万円1,594位11.0万円−4.4万円
27笠岡市5.2万円1,652位4.2万円+0.9万円
  • 上位は人口の少ない村と町です。1位の新庄村は人口793人で、基金残高は約14.9億円。全国でも79位に入ります
  • 市では真庭市(74.8万円)と美作市(74.2万円)が上位。真庭市の基金でいちばん大きいのは「公共施設整備等基金」の約115億円です
  • 岡山市(9.5万円)と倉敷市(12.5万円)は、総額では約664億円・約592億円と県内で飛び抜けて多いものの、人口が多いので1人あたりでは下位になります
  • 10年前より1人あたり貯金が減ったのは、鏡野町・津山市・高梁市・井原市の4市町だけでした。ほかの23市町村は増えています

1人あたり借金(地方債残高)ランキング

同じように、住民1人あたりの地方債残高が多い順に並べました。全国順位は「借金が多い順」です。

順位市町村1人あたり借金全国順位10年前10年の増減
1西粟倉村322.0万円28位146.3万円+175.8万円
2新庄村283.4万円41位140.8万円+142.6万円
3高梁市126.5万円253位95.9万円+30.6万円
4美咲町118.1万円286位85.7万円+32.4万円
5新見市111.4万円318位103.5万円+7.9万円
6美作市106.0万円346位95.4万円+10.6万円
7奈義町100.4万円378位56.5万円+43.9万円
8鏡野町89.4万円440位113.1万円−23.8万円
9久米南町84.3万円471位89.2万円−4.9万円
10真庭市81.0万円498位71.8万円+9.2万円
11吉備中央町78.0万円523位89.2万円−11.2万円
12和気町77.4万円532位49.7万円+27.7万円
13矢掛町69.9万円612位52.9万円+17.0万円
14笠岡市65.4万円668位41.6万円+23.8万円
15津山市60.2万円743位70.0万円−9.9万円
16井原市59.9万円746位44.6万円+15.3万円
17瀬戸内市57.9万円783位41.1万円+16.8万円
18備前市57.0万円803位49.7万円+7.3万円
19勝央町53.7万円864位58.6万円−4.8万円
20岡山市48.7万円967位42.7万円+6.0万円
21総社市46.8万円1,004位44.5万円+2.2万円
22倉敷市42.6万円1,092位34.7万円+7.9万円
23赤磐市38.7万円1,176位49.5万円−10.8万円
24浅口市36.8万円1,230位36.3万円+0.6万円
25早島町35.1万円1,272位34.5万円+0.6万円
26里庄町33.5万円1,311位31.4万円+2.1万円
27玉野市32.8万円1,327位34.8万円−2.0万円
  • 1位の西粟倉村は、地方債残高が10年前の約22.4億円から約42.9億円に増えました。人口も1,530人から1,331人に減ったため、1人あたりでは146.3万円から322.0万円になっています
  • 新庄村も人口が975人から793人に減り、1人あたりの借金は+142.6万円。人口の少ない村は、大きな事業がひとつあるだけで1人あたりの額が大きく動きます
  • 市で多いのは高梁市(126.5万円)・新見市(111.4万円)・美作市(106.0万円)。少ないのは玉野市・里庄町・早島町で、30万円台です
  • 10年前より1人あたりの借金が減ったのは、鏡野町・吉備中央町・赤磐市・津山市・久米南町・勝央町・玉野市の7市町。鏡野町は−23.8万円と、県内でいちばん減らしました

借金から貯金を引くと|差がいちばん小さいのは矢掛町

借金が多くても、それに見合う貯金があれば、すぐに困るわけではありません。そこで1人あたりの借金から1人あたりの貯金を引いた差を出しました。小さいほど、借金を貯金でカバーできている状態です。全国順位は差が小さい順です。

順位市町村借金−貯金(1人あたり)全国順位
1矢掛町0.4万円266位
2奈義町2.8万円299位
3浅口市3.8万円307位
4真庭市6.2万円346位
5里庄町6.9万円363位
…………
23新見市57.8万円1,449位
24笠岡市60.2万円1,472位
25新庄村95.6万円1,617位
26高梁市100.7万円1,629位
27西粟倉村216.6万円1,703位
  • 矢掛町・奈義町・浅口市は、借金と貯金がほぼ同じ額です。矢掛町の差は0.4万円で、全国1,718市町村の266位でした
  • 差が大きいのは西粟倉村(216.6万円)・高梁市(100.7万円)・新庄村(95.6万円)。新庄村は貯金も県内1位ですが、借金がそれを上回ります
  • 岡山市は39.2万円、倉敷市は30.1万円で、全国1,718市町村の中では1,193位・989位と、真ん中より差が大きい側です

「いざという時の貯金」は勝央町が多く、笠岡市が少ない

基金のうち、使い道が決まっていない財政調整基金は、災害や税収の落ち込みに備える「いざという時の貯金」です。これを、その市町村の1年分の標準的な財政規模(標準財政規模)で割りました。

市町村財政調整基金÷標準財政規模財政調整基金
勝央町71.6%31.6億円
矢掛町64.3%37.3億円
和気町61.4%35.5億円
………
岡山市10.3%218.9億円
倉敷市10.1%119.8億円
津山市9.8%28.4億円
笠岡市4.9%6.8億円
  • 勝央町は財政規模の72%にあたる財政調整基金を持っています。矢掛町・和気町も6割を超えます
  • 15%を下回るのは西粟倉村・高梁市・岡山市・倉敷市・津山市・笠岡市の6市村。笠岡市は4.9%で県内でいちばん低くなっています
  • 岡山市・倉敷市は1割ほどですが、財政規模そのものが大きいので、金額では岡山市約219億円・倉敷市約120億円になります

貯金の中身|いちばん大きい基金は何か

総務省の「基金残高等一覧」(総務省 基金残高等一覧)には、市町村ごとに金額の大きい特定目的基金が4つまで載っています。主な市町村のいちばん大きい基金は次のとおりです(令和6年度末)。

市町村いちばん大きい特定目的基金残高
岡山市公共施設等整備基金157.9億円
倉敷市公共施設整備基金87.0億円
真庭市真庭市公共施設整備等基金115.1億円
美作市美作市地域振興基金36.9億円
奈義町奈義町公共施設等整備基金16.4億円
新庄村長期投資準備基金3.7億円

「公共施設の建て替え」「地域振興」のように、使い道が決まった基金が貯金の多くを占めています。基金残高が多い市町村でも、自由に使えるお金がそのぶん多いとは限りません。

財政の健全度4指標|27市町村一覧

総務省の「令和6年度 地方公共団体の主要財政指標一覧」(総務省 主要財政指標一覧)と決算状況調の数字です。財政力指数の高い順に並べました。表の下の行は、総務省が公表している平均値です。

市町村財政力指数経常収支比率実質公債費比率将来負担比率
倉敷市0.8289.1%3.2%0.0%
岡山市0.7491.2%5.7%-
早島町0.6590.8%5.1%-
笠岡市0.5697.2%8.1%57.6%
総社市0.5691.9%5.7%-
瀬戸内市0.5487.4%8.5%35.8%
津山市0.5291.6%12.2%78.9%
玉野市0.5194.0%4.6%-
里庄町0.5088.1%8.0%-
勝央町0.4881.8%11.8%5.8%
赤磐市0.4491.3%8.1%-
備前市0.4289.2%8.6%-
浅口市0.4292.1%6.8%-
井原市0.4088.4%10.3%-
和気町0.3487.0%7.2%13.0%
矢掛町0.3287.9%7.8%-
奈義町0.3086.7%6.8%-
真庭市0.3094.2%10.8%-
鏡野町0.3088.0%12.5%39.0%
高梁市0.3096.7%11.3%57.9%
美作市0.2989.4%10.4%-
吉備中央町0.2886.8%8.8%-
美咲町0.2782.8%9.1%21.8%
新見市0.2683.1%7.7%-
久米南町0.2284.5%10.7%-
新庄村0.1895.0%7.3%-
西粟倉村0.1298.4%13.9%0.9%
岡山県内の市町村平均0.4190.4%6.5%-
全国市町村平均0.4993.8%5.6%6.2%

※将来負担比率の「-」は、将来負担額を基金などの充当可能財源が上回っていることを示します。全国平均の財政力指数は単純平均、ほかの3つは加重平均で、いずれも東京23区を除きます(総務省「指標のみかた」)。

  • 財政力指数は倉敷市0.82・岡山市0.74・早島町0.65の順。全国では倉敷市が186位、岡山市が303位です。全国平均の0.49を上回るのはこの3市町と笠岡市・総社市・瀬戸内市・津山市・玉野市・里庄町の9市町です
  • 経常収支比率が90%以上なのは12市町村。いちばん低いのは勝央町(81.8%)、高いのは西粟倉村(98.4%)・笠岡市(97.2%)・高梁市(96.7%)です
  • 実質公債費比率は、最も高い西粟倉村でも13.9%で、早期健全化基準の25%を大きく下回ります。倉敷市は3.2%で全国202位の低さです
  • 将来負担比率は17市町村が「-」、倉敷市は0.0%でした。数字が出ている中で最も高いのは津山市の78.9%で、基準の350%とは距離があります

10年前(2014年度)と比べると

同じ指標を平成26年度(総務省 平成26年度 主要財政指標一覧)と比べました。

指標岡山県内の市町村平均全国市町村平均
財政力指数0.42 → 0.410.49 → 0.49
経常収支比率88.1% → 90.4%91.3% → 93.8%
実質公債費比率10.3% → 6.5%8.0% → 5.6%
将来負担比率53.8% → -45.8% → 6.2%
  • 借金の重さを示す2つの指標は大きく改善しました。実質公債費比率は20市町村で下がり、将来負担比率が「-」の市町村は6から17に増えています。津山市は145.1%から78.9%、勝央町は141.7%から5.8%に下がりました
  • 一方、経常収支比率は18市町村で上がりました。県内平均も88.1%から90.4%に上がり、毎年決まって出ていくお金の割合が増えています(全国も同じ傾向)
  • 実質公債費比率が10年前より上がったのは久米南町・奈義町・新庄村・真庭市・西粟倉村・里庄町・鏡野町の7市町村でした

全国平均・同じ人口規模の市町村と比べると

県内27市町村の基金と地方債を合計し、合計人口で割ると、1人あたり貯金18.7万円・借金52.8万円でした。全国1,718市町村の合計で同じ計算をすると、貯金13.6万円・借金46.0万円です。

1人あたり貯金1人あたり借金
岡山県27市町村の合計12.5万円 → 18.7万円(+49.1%)47.1万円 → 52.8万円(+12.1%)
全国1,718市町村の合計10.5万円 → 13.6万円(+28.9%)46.1万円 → 46.0万円(−0.2%)

※左が平成26年度、右が令和6年度。合計額÷合計人口で計算しています(東京23区を除く)。

  • 岡山県の市町村は、全国より貯金も借金も多いという結果です。10年で貯金は全国(+28.9%)を上回るペース(+49.1%)で増えましたが、借金は全国がほぼ横ばい(−0.2%)なのに対して+12.1%でした
  • 県内27市町村の合計は、基金が約3,423億円、地方債が約9,692億円です

人口規模ごとの全国中央値との比較

1人あたりの金額は、人口が少ない市町村ほど大きくなる傾向があります。そこで全国1,718市町村を人口規模で6つに分け、それぞれの中央値(ちょうど真ん中の市町村の値)を出しました。

人口規模(全国の数)貯金の中央値借金の中央値岡山県の該当市町村
50万人以上(27)5.8万円56.0万円岡山市
10万〜50万人(228)9.2万円31.9万円倉敷市
3万〜10万人(473)15.0万円41.1万円津山市・玉野市・笠岡市・井原市・総社市・備前市・瀬戸内市・赤磐市・真庭市・浅口市
1万〜3万人(447)27.3万円56.5万円高梁市・新見市・美作市・和気町・早島町・里庄町・矢掛町・鏡野町・勝央町・美咲町・吉備中央町
3千〜1万人(362)58.4万円92.9万円奈義町・久米南町
3千人未満(181)150.5万円183.1万円新庄村・西粟倉村
  • 同じ規模の中央値より貯金が多いのは27市町村のうち21。下回るのは津山市・笠岡市・高梁市・早島町・里庄町・西粟倉村の6市町村です
  • 借金が同じ規模の中央値より少ないのは8市町(岡山市・玉野市・赤磐市・浅口市・早島町・里庄町・勝央町・久米南町)にとどまり、残る19市町村は中央値より多くなっています
  • つまり岡山県の市町村は、同じくらいの人口の全国の市町村と比べて「貯金は多めだが、借金も多め」という傾向があります

岡山市は政令市20市で貯金3位、借金は少ないほうから4番目

岡山市を全国の政令指定都市20市と比べると、1人あたり貯金は大阪市・仙台市に次ぐ3位、1人あたり借金は少ないほうから4番目でした。近隣の主な市とも並べます。

市1人あたり貯金1人あたり借金財政力指数実質公債費比率
岡山市9.5万円48.7万円0.745.7%
倉敷市12.5万円42.6万円0.823.2%
広島市1.1万円93.6万円0.778.8%
福山市11.6万円33.7万円0.761.2%
姫路市12.0万円33.3万円0.853.7%
高松市5.3万円40.6万円0.767.0%
松山市10.4万円31.3万円0.747.6%
鳥取市5.7万円60.5万円0.519.0%
松江市7.7万円50.6万円0.578.9%
  • 広島市は1人あたり借金93.6万円で、政令市では北九州市に次いで多く、岡山市の約1.9倍です
  • 倉敷市は同じくらいの人口の福山市・姫路市・松山市と比べて、貯金・借金とも近い水準です

数字を見るときの注意

  • 人口の少ない市町村ほど1人あたりは大きく出ます。新庄村・西粟倉村は人口が千人前後なので、施設の整備や基金の積み立てひとつで数字が大きく動きます
  • 借金がある=悪い、ではありません。学校や道路のように長く使う施設は、将来使う世代にも負担してもらうため、借金で建てるのが一般的です。また、返済の一部が後の年の地方交付税の計算に組み込まれる地方債もあり、実質公債費比率や将来負担比率ではその分が差し引かれます(総務省「指標の説明」)
  • 貯金の多くは使い道が決まっています。特定目的基金は施設の建て替えや地域振興などに使うためのお金で、自由に使える財政調整基金は一部です
  • この記事は普通会計(一般会計など)の数字です。水道・下水道・病院などの公営企業の借金は入っていません
  • 総務省が全国分をまとめた統計は、2026年10月27日時点で令和6年度決算分が最新です。令和7年度決算の健全化判断比率は、各市町村が議会に報告したうえで、それぞれのサイトなどで公表しています

よくある質問

岡山県で貯金(基金)がいちばん多い市町村はどこですか?

住民1人あたりでは新庄村の187.8万円が1位で、西粟倉村105.5万円、奈義町97.5万円が続きます。総額では岡山市(約664億円)がいちばん多くなります(令和6年度末)。

岡山県で借金(地方債)がいちばん多い市町村はどこですか?

住民1人あたりでは西粟倉村の322.0万円が1位です。市では高梁市の126.5万円がいちばん多く、少ないのは玉野市の32.8万円です。

岡山市の財政は全国と比べてどうですか?

岡山市の1人あたり貯金は9.5万円で政令指定都市20市の3位、1人あたり借金は48.7万円で少ないほうから4番目です。財政力指数は0.74、将来負担比率は「-」(負担を基金などが上回る)でした。

財政が破綻しそうな市町村はありますか?

令和6年度決算では、岡山県の27市町村はいずれも実質公債費比率・将来負担比率が早期健全化基準(25%・350%)を大きく下回っています。実質公債費比率がいちばん高い西粟倉村でも13.9%です。

1人あたりの金額はどうやって計算しましたか?

総務省「市町村別決算状況調」の積立金現在高(貯金)と地方債現在高(借金)を、同じ表にある住民基本台帳人口(2025年1月1日時点)で割りました。全国順位は東京23区を除く1,718市町村の中で並べ替えています。

最新の数字はいつ出ますか?

総務省の市町村別決算状況調は例年3月ごろに前年度の決算分が公表されています。令和7年度決算分は、2026年10月27日時点では未公表です。

まとめ

  • 1人あたり貯金は新庄村187.8万円が1位、笠岡市5.2万円が27位
  • 1人あたり借金は西粟倉村322.0万円が1位、玉野市32.8万円が最も少ない
  • 借金と貯金の差が小さいのは矢掛町・奈義町・浅口市
  • 県内全体では10年で貯金+49.1%・借金+12.1%。全国より貯金も借金も多め
  • 借金の重さを示す指標は改善した一方、経常収支比率は18市町村で上昇

あわせて読みたい

※1人あたりの金額・全国順位・増減・人口規模別の中央値・合計値は、上記の統計表から筆者が計算しました。四捨五入のため、合計や差が表示の数字と一致しないことがあります。

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岡山県27市町村の財政ランキング 住民1人あたりの貯金(基金)と借金(地方債)

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