岡山の私立高校入試2027|23校の募集定員と日程・関西と清心が共学に

岡山の私立高校入試2027 23校5,560人の募集定員と入試日程、関西の普通科・清心が共学に

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岡山県私学協会は2026年10月16日、2027年度(令和9年度)の岡山県私立高校(全日制)の募集定員を発表しました。対象は県内23校で、定員の合計は5,560人。2026年度から1人も増減していません(私学協会 令和9年度入試要項一覧)。

今回の大きな変化は、岡山市の関西高校の普通科と、倉敷市の清心女子高校(2027年度から清心高校)が男女共学になることです。この記事では、23校の募集定員の一覧、共学化の中身、私立と公立の入試日程の関係を一次資料で整理し、あわせて県の資料から「私立の定員は中学卒業者の何割にあたるのか」を計算しました。数字は2026年10月16日時点のものです。

ちばける

定員は前年と同じでも、中学を卒業する人は毎年減っています。同じ5,560人でも、年々「入りやすい」方向に動いているんです。

この記事でわかること
  • 2027年度の私立高校は23校・5,560人。全校が2026年度と同じ定員(最多は就実の450人)
  • 関西は普通科220人だけが2027年に共学。ITビジネス科は2028年、EIエンジニア科は検討中
  • 清心女子は「清心」に改称し、普通科3コースを選抜60人・特進100人の2コースに再編
  • 「男子のみ」「女子のみ」の枠は2016年度の980人(定員の17.6%)から2027年度は300人(5.4%)に
  • 私立の選抜1期は1月28・29日、合格発表は2月5日。公立の特別入学者選抜(2月9日)より前に結果が出る
  • 私立の定員は県内の中学卒業者の31.7%(2019年度)から34.0%(2027年度見込み)へ。県の計画値との差は1,157人に広がる
目次

岡山の私立高校2027年度募集定員|23校の一覧

私学協会の「令和9年度岡山県私立高等学校(全日制)入試要項一覧」から、学校ごとの募集定員を定員の多い順に並べました。2026年度の数字は、同じ協会の「令和8年度入試要項一覧」と選抜1期の出願状況の表で確かめています。23校すべてが2026年度と同じ定員でした。

学校名2027年度2026年度学科・コース(2027年度)メモ
就実450人450人普通科(特別進学・特別進学チャレンジ・総合進学)総合進学コース100人は女子のみ
岡山学芸館425人425人普通科400・英語科25普通科は清秀高等部(内部進学)を含む
関西420人420人普通科220・ITビジネス科100・EIエンジニア科100普通科が共学に。IT・EIは男子のみ
岡山理科大学附属400人400人普通科(総合進学200など5コース)—
明誠学院370人370人普通科(特別進学Ⅰ〜Ⅲ類・進創エクシードなど)—
倉敷翠松355人355人普通科180・商業科80・生活科学科60・看護科35—
倉敷330人330人普通科260・商業科70—
おかやま山陽325人325人普通科160・機械・自動車・調理・製菓選抜は1期(県内入試)のみ
岡山商科大学附属270人270人総合学科230・自動車科40—
岡山県美作270人270人普通科(ハイグレード・進学・探究など)—
山陽学園250人250人普通科(特別進学115・進学/Music135)2020年に女子校から共学化
作陽学園240人240人普通科(Proud・Progress・Professional)—
創志学園210人210人普通科170・看護科40—
岡山龍谷200人200人普通科150・情報科50—
金光学園180人180人普通科(特別進学40・総合進学140)一般・推薦(1期日程)のみ
岡山160人160人普通科(東大・国立医学部/難関大)—
清心160人160人普通科(選抜60・特進100)清心女子から改称・共学に
岡山白陵160人160人普通科1期の発表は1月30日
吉備高原学園100人100人普通科独自日程(1〜3期)
興譲館90人90人普通科(進学チャレンジ・キャリア・アスリート)—
方谷學舎80人80人普通科—
岡山県共生80人80人普通科—
川崎医科大学附属35人35人普通科(専願25・一般10)独自日程(専願1月17日・一般2月14日)
合計5,560人5,560人23校増減なし
  • 中学校を併設している岡山・山陽学園・就実・岡山理科大学附属・岡山学芸館・清心・金光学園・岡山白陵の8校は、定員に内部進学者を含みます(要項の注2)。外部から受験して入れる人数は、表の数字より少なくなります
  • 朝日塾中等教育学校は後期課程(定員50人)の入学試験をしないため、この23校には含まれません
  • コースごとの細かい定員・試験科目は、要項一覧のPDFか各校の募集要項で確認してください

関西と清心女子の共学化|何が変わる?

関西高校:2027年は普通科だけ。ITビジネス科は2028年から

関西高校は2025年11月17日のお知らせで、2027年4月から普通科、2028年4月からITビジネス科を男女共学にすると発表しました。EIエンジニア科は「現在検討を進めております」としています(関西高校 男女共学化について)。

学科2027年度の定員2027年度の募集
普通科(国立進学15・サイエンスフロンティア15・アドバンス110・体育進学80)220人男女
ITビジネス科(ビジネス・アドバンス/アスリート)100人男子のみ(2028年度から共学)
EIエンジニア科(Eシステム・ICTクリエイター/アスリート)100人男子のみ(共学化は検討中)

つまり2027年度の関西は、定員420人のうち220人が男女、200人が男子のみという形です。あわせて2027年4月には、普通科に通信制課程(定員180人・1学年60人、岡山県と兵庫県に住む人が対象)を新設する予定で、2026年7月23日の岡山県私立学校審議会で「認可相当」の答申を受けたとしています(関西高校 通信制課程新設のお知らせ)。

清心女子高校:校名は「清心高校」に。普通科は2コースに再編

ノートルダム清心学園は、2027年4月から清心中学校・清心女子高校を男女共学にすると決め、2027年度以降の入学生から学年進行で適用、校名は「清心中学校、清心高等学校」になると発表しています(清心 共学化について)。今の在校生のクラスに男子が入ってくるのではなく、2027年4月の新入生から共学になります。

2026年度(清心女子)2027年度(清心)
コース特別進学95人・生命科学25人・NDSU進学40人選抜60人・特進100人
定員合計160人160人
募集女子のみ男女

OHK岡山放送は、私学協会の事務局長の話として、清心は共学化にあわせて入学後に幅広い選択ができるようコースを改編したと伝えています(OHK 2026年10月16日)。

「全校共学」でも残る男子のみ・女子のみの枠

報道では「岡山県の高校はすべて共学に」と紹介されていますが、要項一覧を読むと、2027年度もコース単位では性別を限った募集が残ります。

  • 関西のITビジネス科・EIエンジニア科(計200人)は男子のみ
  • 就実の総合進学コース(100人)は女子のみ。このコースの定員は2013年度の230人から段階的に減り、2026年度から100人です

独自集計|男子校・女子校の枠は10年で3分の1以下に

私学協会の過去の入試要項一覧(Webアーカイブを含む)から、「男子校・女子校の定員」と「男子のみ・女子のみのコースの定員」を足し上げ、私立全体の定員に占める割合を計算しました。

2016年度2026年度2027年度
男子校・男子のみ関西420人関西420人関西IT・EI 200人
女子校・女子のみ山陽女子200人・清心女子160人・就実200人清心女子160人・就実100人就実100人
合計980人680人300人
私立定員に占める割合17.6%(5,562人中)12.2%(5,560人中)5.4%(5,560人中)

2016年度には定員の約6分の1(17.6%)が性別を限った枠でしたが、2027年度は5.4%まで減ります。学校単位で見ると、2016年度は男子校1校(関西)・女子校2校(山陽女子・清心女子)でしたが、2027年度はどちらも0校です(2016年度の高梁日新〈現・方谷學舎〉ビューティー科のエステティックコースも女子のみでしたが、美容コースと合わせた定員35人のため上の表には入れていません)。

先例:山陽女子が共学の山陽学園になって、選抜1期の出願は2.2倍に

岡山市の山陽学園は、KSB瀬戸内海放送によると2020年に女子校から共学になりました(KSB 特集)。私学協会の選抜1期の出願状況で、共学化の前後を比べると次のとおりです(2日間入試のため延べ人数)。

年度選抜1期の定員出願者(延べ)倍率21校の出願に占める割合
2016年度(山陽女子)200人613人3.06倍2.1%
2017年度(山陽女子)200人653人3.27倍2.3%
2022年度(山陽学園)200人1,438人7.19倍5.1%
2023年度(山陽学園)250人1,304人5.22倍4.7%
2024年度250人1,610人6.44倍5.9%
2025年度250人1,574人6.30倍5.8%
2026年度250人1,618人6.47倍5.9%

定員が同じ200人だった2017年度と2022年度で比べると、出願者は653人から1,438人へ約2.2倍。21校全体の出願に占める割合も2.3%から5.1%に上がり、2023年度からは定員を250人に増やしています。共学化だけが理由とは言い切れませんが、関西・清心がこれからどう動くかを見るうえでの目安になります。

共学化する2校の選抜1期(直近5年)

年度関西 普通科倍率清心女子倍率
2022年度723人/220人3.29380人/160人2.38
2023年度613人/220人2.79426人/160人2.66
2024年度385人/220人1.75280人/160人1.75
2025年度472人/220人2.15325人/160人2.03
2026年度387人/220人1.76333人/160人2.08

出願者(延べ)÷定員です。2026年度の倍率は関西の普通科が1.76倍、清心女子が2.08倍で、21校平均の5.01倍を下回っていました。2027年1月の選抜1期の出願状況(例年1月中旬に私学協会が速報)で、共学化の効果が最初に見えます。

岡山の私立高校入試日程2027|公立入試との関係

私立の日程は私学協会が2026年1月26日に、県立高校の日程は岡山県教育委員会が2026年1月9日に決めています(私学協会 令和9年度入試日程・岡山県 令和9年度入学者選抜日程)。

日付(2027年)私立高校県立高校
1月15日(金)〜19日(火)選抜1期 出願—
1月26日(火)〜28日(木)—特別入学者選抜 出願
1月28日(木)・29日(金)選抜1期 入試—
2月5日(金)選抜1期 合格発表—
2月9日(火)・10日(水)—特別入学者選抜(学力検査は9日)
2月12日(金)〜16日(火)選抜2期 出願—
2月18日(木)—特別入学者選抜の結果通知
2月19日(金)選抜2期 入試特別入学者選抜の追検査
2月24日(水)選抜2期 合格発表一般入学者選抜 出願(〜26日)
3月9日(火)・10日(水)—一般入学者選抜(学力検査は9日)
3月17日(水)選抜3期(〜24日、定員に満たない学校のみ)合格者の発表
  • 私立1期の合格発表(2月5日)は、公立の特別入学者選抜の出願締切(1月28日)の後、検査(2月9日)の前。私立1期を受けてから公立を受ける人は、私立の結果を知る前に公立の出願を済ませることになります
  • 私立2期の入試日(2月19日)は、公立の特別入学者選抜の追検査と同じ日です
  • 選抜1期の試験日は学校・コースによって28日か29日に分かれます(どちらの日かは要項一覧と各校の募集要項で確認)
  • 日程が違う学校:川崎医科大学附属は専願(出願12月21日〜1月10日・試験1月17日)と一般(試験2月14日)。吉備高原学園は1〜3期の独自日程。岡山白陵は1期の発表が1月30日、2期の発表が2月20日。金光学園とおかやま山陽は1期の日程のみ
  • 私学協会によると、2026年度の選抜1期は23校のうち川崎医科大学附属と吉備高原学園を除く21校が共通日程で実施しました

独自集計|私立の定員は中学卒業者の3分の1を超える

岡山県は、県内の全日制高校に進む見込みの人数を「公立70:私立30」で分ける方針を2005年度から続けています。2026年10月6日の岡山県高等学校教育研究協議会の資料に、2019年度(R1)からの中学卒業者数・私立の計画値・実績・募集定員が載っているので、私立の定員が中学卒業者の何%にあたるかを計算しました(岡山県 高教研 第6回 説明資料)。

年度中学卒業者私立の定員定員÷卒業者私立の計画値県内からの進学進学÷定員
2019年度(R1)17,691人5,612人31.7%4,952人4,601人82.0%
2020年度(R2)17,277人5,645人32.7%4,829人4,584人81.2%
2021年度(R3)16,773人5,600人33.4%4,672人4,325人77.2%
2022年度(R4)17,163人5,600人32.6%4,753人4,633人82.7%
2023年度(R5)17,258人5,670人32.9%4,743人4,569人80.6%
2024年度(R6)16,912人5,670人33.5%4,624人4,304人75.9%
2025年度(R7)16,654人5,640人33.9%4,533人4,164人73.8%
2026年度(R8)16,739人5,610人33.5%4,536人4,347人77.5%
2027年度(R9)16,491人(見込み)5,610人34.0%4,453人(仮)——
  • 中学卒業者は2019年度の17,691人から2027年度見込みの16,491人へ6.8%減りましたが、私立の定員はほぼ同じ。その結果、定員÷卒業者は31.7%から34.0%に上がりました
  • 県の計画値(卒業者×進学率×30%)と定員の差は、2019年度の660人から2026年度は1,074人と約1.6倍に。2027年度の計画値(仮)4,453人で計算すると1,157人になります
  • 県内の中学から私立全日制に進んだ人は2026年度で4,347人。定員の77.5%で、残りは県外からの入学者や定員割れの分です
  • 県の推計では中学卒業者は2038年度(R20)に12,136人(2027年度から4,355人減)。今の定員のままなら、定員÷卒業者は46.2%になります

※表の「私立の定員」は県の資料の数字で、朝日塾中等教育学校の後期課程50人を含みます(私学協会の23校の合計+50人。2022〜2026年度で一致することを確認)。「県内からの進学」は県内の中学を卒業して県内の私立全日制に進んだ人数です。

選抜1期の平均倍率は10年ずっと「約5倍」

年度1期の定員(21校)出願者(延べ)平均倍率
2016年度5,427人28,557人5.26倍
2017年度5,417人28,779人5.31倍
2022年度5,415人28,120人5.19倍
2023年度5,485人27,476人5.01倍
2024年度5,485人27,142人4.95倍
2025年度5,455人27,038人4.96倍
2026年度5,425人27,203人5.01倍

岡山の私立の選抜1期は、公立高校との併願で受ける人が多いうえ、2日間入試の学校の出願者は延べ人数で数えるため、平均倍率は5倍前後になります。2026年度は就実の特別進学コース ハイグレードクラスが1,074人/20人で53.70倍でした(私学協会 令和8年度 選抜1期出願状況)。倍率の数字がそのまま「入る難しさ」ではない点に注意してください。

私立高校の学費支援|就学支援金は2026年度から所得制限なし

私学協会のチラシによると、国の高等学校等就学支援金は2026年度から年収要件(910万円未満)がなくなり、私立全日制の支給上限が39万6,000円から45万7,200円に上がりました(私学協会 就学支援金・納付金減免補助金制度)。

制度対象・金額(全日制)
高等学校等就学支援金(国)上限45万7,200円・所得制限なし。授業料が40万円なら40万円、50万円なら45万7,200円が支給され4万2,800円が自己負担
高校生等奨学給付金(国)授業料以外の教育費。年収270万円まで15万2,000円、380万円まで5万670円、490万円まで3万8,000円、生活保護世帯5万2,600円
私立高等学校納付金減免補助金(岡山県)生徒と保護者が県内在住の場合。年収270万円まで6万円、350万円まで4万8,000円、590万円まで2万4,000円

就学支援金は授業料に充てるもので、入学金・施設整備費・制服代などは別にかかります。学校ごとの納付金は各校の募集要項で確認してください。

岡山の私立高校入試2027でよくある質問

岡山の私立高校の2027年度の募集定員は何人ですか?

岡山県私学協会によると、県内23校の合計で5,560人です。2026年度から増減はなく、学校ごとの定員もすべて前年と同じです。中学校併設校の定員には内部進学者が含まれます。

関西高校は全部の学科が共学になりますか?

2027年4月に共学になるのは普通科(定員220人)だけです。ITビジネス科は2028年4月から共学化、EIエンジニア科は検討中と学校が発表しています。2027年度のITビジネス科・EIエンジニア科は男子のみの募集です。

清心女子高校の名前はどう変わりますか?

2027年度から「清心高等学校」になります。共学は2027年度の入学生から学年進行で適用され、普通科のコースは選抜コース60人と特進コース100人の2つに再編されます。

岡山の私立高校の入試日はいつですか?

選抜1期は2027年1月28日・29日(出願1月15日〜19日、発表2月5日)、選抜2期は2月19日(出願2月12日〜16日、発表2月24日)です。川崎医科大学附属と吉備高原学園は独自日程です。

公立高校の入試日はいつですか?

岡山県立高校の特別入学者選抜は2027年2月9日(学力検査)、一般入学者選抜は3月9日(学力検査)で、合格発表はどちらも3月17日です。

岡山に女子だけ・男子だけの高校は残りますか?

学校単位では2027年度からなくなりますが、関西のITビジネス科・EIエンジニア科(計200人)は男子のみ、就実の総合進学コース(100人)は女子のみの募集が続きます。

私立高校の授業料はどのくらい支援されますか?

国の就学支援金が2026年度から所得制限なしで上限45万7,200円になりました。さらに岡山県内在住で年収590万円までの世帯には、県の納付金減免補助(2万4,000円〜6万円)があります。

まとめ

  • 2027年度の岡山の私立高校は23校・5,560人で前年と同じ。最多は就実450人、岡山学芸館425人、関西420人
  • 関西は普通科220人が共学に(IT科は2028年)。清心女子は「清心」に改称し選抜60人・特進100人
  • 男子のみ・女子のみの枠は2016年度の980人から2027年度は300人(5.4%)に
  • 私立1期は1月28・29日で発表2月5日、公立の特別入学者選抜は2月9日、一般は3月9日
  • 私立の定員は中学卒業者の34.0%(2027年度見込み)。県の計画値との差は1,157人に

あわせて読みたい

※出願者数は2日間入試の学校で延べ人数です。2026年度の学校別定員は令和8年度の入試要項一覧・選抜1期出願状況から集計しました。

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