2026年6月中旬ごろから、倉敷市玉島地区と浅口市金光町の一部地域で「急に水の出が悪くなった」「洗濯機や給湯器のフィルターが目詰まりする」という声が相次いでいます。倉敷市水道局は7月7日、原因が水道水に含まれる自然由来の浮遊物であることを発表しました。影響を受ける可能性があるのは約2万9千世帯にのぼります。
✅ この記事でわかること
- 水圧低下・フィルター目詰まりの原因(水温上昇による微生物の増加)
- 健康への影響はないこと(水質基準はクリア)
- 蛇口・洗濯機・給湯器・浄水器のフィルター清掃手順
- フィルター清掃・交換費用の市の補償と申請のポイント
- 収束の見通し(10月下旬ごろ)
倉敷市の水道水で何が起きているのか【事案の概要】
まずは今回の事案の全体像を表で整理します。
| 対象地域 | 倉敷市玉島地区・浅口市金光町(上成浄水場の配水区域、約2万9千世帯) |
|---|---|
| 主な症状 | 水圧低下、洗濯機・給湯器・浄水器のフィルター目詰まり |
| 原因 | 水温上昇で増えた微生物が作る自然由来の浮遊物(鉄・マンガン成分) |
| 健康への影響 | なし(水道法の水質基準を満たしている) |
| 費用補償 | フィルター等の清掃・交換費用は補償対象(機器本体は対象外) |
| 収束見通し | 水温が下がる10月下旬ごろに減少見込み |
| 問い合わせ | 倉敷市水道局 水道総務課 086-426-3655(平日8:30〜17:15) |
報告されている症状は次のとおりです。
- 蛇口からの水の出が悪くなった(水圧低下)
- 洗濯機の給水フィルターが目詰まりして給水エラーになる
- 給湯器(温水器)のフィルター詰まりでお湯の出が悪い
- 浄水器のカートリッジがすぐに詰まる
- 水に細かい浮遊物が混じって見えることがある
水道局には6月11日以降、「水の出が悪い」といった問い合わせが約300件寄せられており、生活への影響が広がっています。
原因は水温上昇による微生物の増加
今回の目詰まりが起きるメカニズムは、次の流れで説明できます。
1水源(高梁川の伏流水=井戸水)の水温が上昇
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2水に溶けた鉄やマンガンを固形化する微生物が活発化・増加
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3例年より浮遊物が増加(微生物は塩素で消えるが、浮遊物は塩素で除去できない)
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4各家庭のフィルターやストレーナー(網)に溜まり目詰まり・水圧低下
上成浄水場は高梁川の伏流水を水源としており、この浮遊物はあくまで自然由来の成分です。水道局側でも井戸や浄水池の清掃の追加実施、浄水場のフィルター二重化と清掃回数の増加、複数箇所での排水作業など、浮遊物を減らす対策を進めています。
健康への影響はあるのか
🟢 結論:健康への影響はありません。
倉敷市水道局は「お届けしている水道水は水質基準を満たしており、安全性に問題はなく、健康への影響はありません」と明言しています。
浮遊物の成分は自然由来の鉄やマンガンで、水道法の水質基準もクリアしています。飲用しても健康被害の心配はありませんが、見た目や口当たりが気になる場合は、しばらく水を流してから汲みなおすとよいでしょう。
家庭でできる対処法【フィルター清掃の手順】
水圧低下の多くは、宅内の機器に付いているフィルターやストレーナーの目詰まりが原因です。場所ごとの清掃方法を紹介します。

① 蛇口の先端(ストレーナー・整流キャップ)
蛇口の先端には異物を受け止める細かい網(ストレーナー)が付いていることがあります。先端のキャップを手やプライヤーで反時計回りに外し、網に溜まった粒子を歯ブラシなどで洗い流してください。これだけで水の出が回復するケースが多くあります。
② 洗濯機の給水フィルター
給水エラー(水が溜まらない・給水が遅い)が出る場合は、給水フィルターの詰まりが疑われます。
- 水道の蛇口(元栓)を閉める
- 給水ホースを洗濯機側から外す
- 接続口の奥にある網状のフィルターを歯ブラシで掃除する
フィルターは細かい網なので、破らないようやさしく洗うのがポイントです。
③ 給湯器・温水器のフィルター
給湯器の給水口や、ふろ釜の循環アダプター(浴槽内の金具)にもフィルターがあります。取扱説明書に従って外し、水洗いしてください。
⚠️ 注意:ガス給湯器・エコキュートの内部フィルターは機種により場所が異なります。無理をせずメーカーや倉敷市指定の給水装置工事事業者に相談するのが安心です。
④ 浄水器のカートリッジ
浄水器は浮遊物を直接受け止めるため、通常より早くカートリッジが詰まります。流量が明らかに落ちた場合は、カートリッジの清掃または交換を検討してください。
フィルターの清掃・交換費用は市が補償
今回の事案について倉敷市水道局は、目詰まりしたフィルター等の清掃・交換にかかった費用を補償する方針を示しています。ただし、機器本体の交換費用は補償の対象外です。
💡 ポイント:補償を申請する際は、清掃や交換の領収書を保管しておきましょう。詳しい手続きは水道局へ確認してください。
いつまで続く? 収束の見通し
浮遊物の発生は水源の水温に左右されるため、水温が下がる10月下旬ごろには減少する見込みと水道局は説明しています。逆にいえば、夏の間は影響が続く可能性があるため、フィルターの目詰まりを見つけたら早めに清掃する習慣をつけておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. 水道水をそのまま飲んでも大丈夫?
A. 問題ありません。水道法の水質基準を満たしており、健康への影響はないと倉敷市水道局が公表しています。浮遊物が気になるときは、少し水を流してから汲みなおしてください。
Q. 対象地域はどこ?
A. 上成浄水場から配水されている倉敷市玉島地区と浅口市金光町の一部地域です。倉敷市内でも他の浄水場系統の地域は対象外です。
Q. フィルターを掃除しても水圧が戻らない場合は?
A. 宅内の別の場所(止水栓のストレーナーなど)が詰まっている可能性があります。倉敷市指定の給水装置工事事業者への修繕依頼、または水道局への相談をおすすめします。
まとめ
- 原因は水温上昇で増えた微生物が作る自然由来の浮遊物(鉄・マンガン成分)
- 水質基準は満たしており、健康への影響はない
- 水圧低下の多くは蛇口・洗濯機・給湯器・浄水器のフィルター詰まりが原因で、清掃すれば改善する
- フィルターの清掃・交換費用は市が補償(機器本体は対象外)。領収書は保管を
- 収束は10月下旬ごろの見込み。それまではこまめなフィルター清掃を
困ったときは倉敷市水道局 水道総務課(086-426-3655)へ相談してください。

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